第47話 旅のオトモの魔法 2

まえがき

なぜか予約が来月の10日になってました……

ーーーーー


「あら?ラハートフ君、子供ができたのね。」

「……わかってて言ってますよね?セディスさん。」

「ラハートフ君の子供は優秀な子になるでしょうね。」


新たに『旅のオトモ』の魔導書と契約をできちゃったから、試せる魔法を確認した後エヴィンカル様に報告に来た。

部屋に入ったら、エヴィンカル様の契約精霊のセディスさんがからかってきた。


「ニチカちゃん、ポチマル君、私のことはセディスと呼んでね。」

「「セディスママ?」」


なぜそうなったっ?

いや、包容力がありそうな感じはわかるけど、わかるけどっ!


「い、い、」

「……」


さすがにママは怒るか?


「い、いいわねっ!」

「いいのかよっ!」

「いいのよ。パパ。」

「誰がパパだよっ!」

「旦那様の方がいい?」

「いや、呼び方じゃないからっ!」

「じゃあラハートフ君はーと。」


一旦深呼吸をしよう。


すーーはーー

すーーはーー


うん、少し落ち着いた。


「……助けてください、エヴィンカル様。」

「めったに私以外と話すことなんてないから、嬉しいんだろう。」

「……そう言われましたら、何も言えません。」

「それにしても……五歳児で子供か。」

「エヴィンカル様っ!」


エヴィンカル様もからかってきた。


「見た目は五歳児なのに、その他は全くそうに見えないからな。」

「私はっ普通の五歳児ですっ!」

「「「いや、普通じゃない(わ。)(ですよ。)。」」」


エヴィンカル様、セディスさん、ユシルに総ツッコミされた。

少し傷つき、落ち込む。


魔力量は異常なのはわかってるけど……



ニチカとポチマルに「元気だして」と励まされて気を取り直し、旅のオトモの魔法をエヴィンカル様に報告した。


「ラハートフが以前使っていた部屋はラハートフの部屋にする。ゲートの魔力座標を記録しとくといい。」

「いいんですか?」

「あぁ、離れたとしても時々セディス達に会いに来てやってくれ。」

「わかりました。」

「あと報告をしてもらうのは私は嬉しい、が、魔導書の中身は説明しなくていい。それはラハートフの財産だ。攻撃性の高い魔導書なら切り札になる。」

「わかりました。」

「本当に五歳児か?」

「普通の━━」


恒例となったやりとりをして、少し雑談をして退出した。



旅のオトモの魔法が使えるようになって二週間が経った。


毎夜、余った魔力を魔力切れが起こるまでユシル、ニチカ、ポチマルに与えていていたら、二センチくらい大きくなった。

まだまだ遊び盛り満載の子供だけど、ニチカとポチマルの知能も少し上がった、ような感じがする。


『テント』の魔法で記録された空間をあとあと拡大縮小、追加など変更できることがわかった。

エアルリーザ様の為の空間という名の『テント』を少しずつ色々変更している。


『テント』の空間はテントを出現させると時間が進み、例外があるが出現させていないとき時間がとても緩やか、停止近いことがわかった。


実験する空間を作った。

普通のいちごの種をプチグロースで成長させて、出現させたままと出現させないでの経過をみた。

テントを出現させたままだといちごが萎れていき、出現させない方は変わらなかった。

出現させない方はもっと日にちを経ってからまた確認してみることにした。


『テント』でできた空間に生き物を入れたままテントを解除できることもわかった。

これが出現させないときの例外。

生き物を入れたままだとその空間は時間が進むようで、いちごが萎れていった。


その生き物は蜂っぽい蜂、アマミツバチ。

アマミツは地球でいうハチミツで、甘い蜜を作る蜂だからアマミツバチ。

他にも同じように甘い蜜を作るアマミツハラアリやアマミツイトグモなんかもいるらしい。


養蜂、養蟻?、養蜘蛛?をしたいと思った。

花一種類とか色んな種類とかで作ったアマミツをエアルリーザ様に食べさせたいという気持ちが生き物の名前を聞いたときに湧いた。


早い段階で養蜂、養蟻?、養蜘蛛?をやるようになるとは思ってもいなかった。


話が逸れた。


ーーーーー

あとがき

ちょい設定

どの虫も地球と比べてとっても長生き。


アマミツバチ、地球のミツバチのような蜂、巣に蜜を蓄える。

アマミツハラアリ、地球のハニーポットアリのような蟻、腹に蜜を蓄える、ある程度まで蓄えると巣で分離して保存する、腹が再生しまた蜜を蓄える。

アマミツグモ、作者の想像した蜘蛛、蜘蛛の糸でできた皮袋のような容器に蜜を蓄える蜘蛛、草食。

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