第11話 冒険者 魔法
まえがき
予約公開の日時を次の日の06:07に間違えていました……
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朝起きると筋肉痛で身体が悲鳴をあげて涙目になった。
身体をプチホットウォーターで覆いマッサージする。
痛気持ちいい……
少し母さんに助けられながら食事など済ませた。
ぎこちない動きで外に出て家の周りを歩きながら魔法を使っていた。
「あなた、凄いことしているわね。」
デジャブ……
疎外感ある言葉が聞こえた。
声がした方を見るとローブを着ている女の人がこちらを見て立っていた。
今度こそショタ趣味かっ!
女の人だからか怖いとは感じなかった。
「歩きながら魔法を使うこと?」
「わかっているのね。そうよ。あなた、年はいくつなの?」
「3しゃいです……」
噛んだ……
わざとじゃない……
恥ずかしい……
「ふふっ。3歳でその魔法の制御、とっても凄いことよ。」
「あ、ありがとう。」
この女の人が言うには、魔法を使う時はその場に止まって使い敵が接近、攻撃がくるまでその場で使い続け、敵が来たら移動してまた魔法を使う時移動した場に止まって使い、敵が来たら移動し立ち止まり魔法を使うを繰り返すらしい。
歩きながらとか走りながらとか身体を動かしながら魔法を使える人は滅多にいないらしい。
固定砲台が一般らしい。
「お師匠さんも凄いわね。」
「お師匠さん?」
「あなたに魔法を教えてくれる人よ。」
父さん母さんがお師匠になる、のか?
「魔法を教えてくれたのは父さんと母さん。」
「まぁ!素晴らしいご両親ね。」
「うん。」
いかに素晴らしいのかを説明した。
優しく、愛情を注ぎ、見守り、身体を張って守ってくれる、素晴らしい両親だと拙い自分の言葉で伝えた。
笑顔で相槌を打つ女の人に両親のことが伝わっているんだと嬉しくなり、幼児特有の同じ話をするかのように何度も同じ話してしまった。
話ながらも、あ、また同じ話をしていると冷静な自分もいて、やっぱり身体に引っ張られているなと冷静な自分はそう思った。
さすがに同じ話を何度もしているからか若干引きつった笑顔を浮かべてきた女の人は話を逸らしてきた。
「それ、プチウォーターよね?」
何度も同じ話をしていたからなとプチホットウォーターを指した女の人の質問に空気を読んで答える。
「ううん、プチホットウォーターだよ。」
「プチホットウォーター?」
「うん。触ってみて。あ、温かいから。」
「え、えぇ。」
同じ過ちはしない。
ちゃんと温かいと伝えた。
恐る恐るプチホットウォーターに触れる女の人は驚いた顔を浮かべた。
「まぁ!本当に温かいわ!」
「うん、プチホットウォーターだから。」
「『プチホットウォーター』」
女の人は右手で俺のプチホットウォーターに触れながら、左の掌を上に向けて魔法を使った。
拳サイズの水の玉が掌の上に現れ、俺のプチホットウォーターから手を離し自身が出した水玉、湯玉?に触る。
俺もそれに触れる。
「温かいわね。魔力消費量はプチウォーターとプチファイアを合わせた分くらいかしら?」
「一回で、凄い。」
「いえ、プチホットウォーターを作り出したあなたの方が凄いわ。世界に認識されたんだから。」
「世界に認識?」
世界にって、大きな話だなとか本当に自分が作り出した魔法なのか?元々あったんじゃないか?とか頭を過った。
「そうよ。世界に認識されたから、私にもプチホットウォーターが使えたのよ。」
認識されると皆使えるようになるのか。
あとで父さん母さんに教えてあげよう。
「七歳前の子供が使えるのだから新しい生活魔法の分類になるのかしら?」
小さな声で女の人が何か言った。
「寒い時に便利な魔法ね。」
「そうだね。あとお風呂に湯を入れるのが楽になった。」
「お風呂?あなたの家にもお風呂があるの?」
「あるよ。」
「良いところに坊っちゃん?」
「ん?普通の村の子だよ。」
「そうなの?でも、一杯に溜まる前に冷めちゃうんじゃない?魔力が足りないんじゃないかしら?」
「余裕。」
自分でもわかる。
自分がどや顔しているって。
「『プチホットウォーター』」
浴槽一杯になる魔力を込めて使った。
大きな湯の大玉が俺と女の人の前に現れ、女の人が見開き驚いて尻餅を付いた。
「なっ?!なに、この大きさ」
なんで、だろう……
女の人が驚くのを見て、楽しいと感じてしまった。
幼児、だからか?
「(ドヤぁ)」
「生活魔法じゃ、ないの?この大きさ、中級魔法に匹敵するんじゃない?」
「中級魔法?」
「水の中級魔法のウォータービックボールよ。」
中級魔法、見たい!
「見てみたい。」
期待して見せてもらったんだが、ちょっと残念な気持ちになった。
ウォータービックボールは魔力を込めたプチウォーターだった。
他にも水の中級魔法を見せてもらったが、ウォータースピアは槍の形、魔力を込めてプチウォーターを造形すればできるし、ウォーターウェーブもウォーターウォールもウォータースピアと同じくできそうな感じがした。
というかできた。
俺のテンションは下がったが、女の人のテンションがなぜか上がったように見えた。
女の人は魔法のことを色々教えてくれた。
俺も魔力を込めるとか魔力を分けて複数同時に使用するとか教えた。
そんなこと考えたこともなかったと呆然していた。
魔力を常に循環させていると言ったら「この子、天才だわ。この子に教えたら、どうなっちゃうのかしら……」と呟いていた。
色んな魔法を見せてもらって攻撃的な魔法の参考になったから良かったのかな。
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あとがき
魔法の一部
下級は
中級は
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