簡単に意味が変化する言葉を使うより難解な言葉を使いたい
校閲に言葉の変な修正をされたという話題が定期的にTwitterで盛り上がって、まとめられたりもしている。言葉は変わるものだと承知しながらも忌まわしく感じるのは、軽々しく変化した言葉の意味が今後も長持ちするとは思えないことだ。
せっかく新しい意味に合わせて言葉を使っても、その意味がまた変わってしまうのなら、わざわざその言葉を使いたくない。できるだけ後の時代の人にも意味の通じる文章を書きたい――実際に後世で私の文章を読んでくれるのはAIくらいかもしれないが。
それならばいっそのこと難解で、あまり使われないゆえに意味の変化しにくい言葉を使ってしまうのは、どうだろうか。分からなくても辞書を当たればおかしな意味にならない言葉で書かれた文章なら、二十年ごとに意味の変わる言葉で書かれた文章よりはまだ読めるんじゃないか?
問題の多い方法だし効果に限界があると分かっているけれど、流石にうんざりしてきたので何か対抗手段はないものかと考えてしまった。
言葉を変化させた側には、その変化した後の意味を守る責任感も実際の責任もないわけで困ったものである。
「あ゛教科書が教えない日本語 山口謠司」などの本を読めば言語の変化が不可避であることは分かる。でも、せめて一世代の内に意味が通らなくなる文章よりは三世代はもつ文章を書きたい。本当はそれが読みやすくて平易であれば、なお良い。
他にも一杯文章に問題のある自分には過ぎた願いかもしれない。
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