少子化を潜り抜けた先にどんな世界があるのか
いちおうSF的な話?「サピエンス減少――縮減する未来の課題を探る(原俊彦)」という本を読んで内容には直接関係ないことを考えた。
いくら少子化社会と言っても全ての人が子孫を残すことを諦めるわけじゃなくて、一部の人は子供を作ることを続けている。出生率が0にはなっていないのだから当然だ。
そういう人たちの子孫が何代も繰り返し残りつづけることで子孫を増やそうとする本能が強化されて出生率が回復することはありえないのだろうか?
チンパンジーと似て異なるボノボがいるように、少子化を潜り抜けた人間も性質が変わっていくことは考えてもいいのではないか。
そこから、フィクションにありがちな「少子化対策のために○○制度」じゃなくて「少子化加速の結果○○な人だけ残った未来」というアプローチが可能かもしれない――カクヨムに向いた作品にはならないかもしれない。
まぁ、この効果が実際にあると仮定しても、強化される性質の傾向が予想しづらい。場合によっては現代人からみて「後退」と受け取られそうな気はする。
少子化をもたらしている人間の性質に占める「文化」と「遺伝」の割合も少し考えてみたいもの。もしも、先史時代の人間が考え無しで子供を作っているなら女性は生涯に15人生んでいるはずが、実際は狩猟採集で4人、農耕生活で6人くらいと「サピエンス減少」には書かれていた。
文化の力が圧倒的に強いなら多少本能が強化されても少子化は続くだろう。
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