小説には小説の大変さが

 もちろん他の表現を軽く見ているわけじゃないのだが――いちいち断らなければいけないのも辛い――小説の大変さが身に沁みてきた。

 漫画であれば絵の力で何とか読み進んでもらうことや映画であれば音楽で盛り上げるところも、小説の場合は全部文字表現だけでやってのけねばならない。二次創作ならキャラクターへの興味に乗っかれるが、オリジナルがそれを醸し出すようになるまで書き続けるには、やっぱり平均的に高い技量が要りそう。


 ひたすら文章を研ぎ澄まし、一部の隙もなく積み上げ続けなければ、作品全体を読んでもらえない気持ちになってきた。

 説明の中にすら面白味を出して、細切れにするなら毎話に見せ場を用意して、連載的にやろうとしたら書き下ろし長編を書き上げるのとは別の大変さがある。どっちにしろモチベーションの確保が肝だ。


 まぁ、そういう文字勝負の負担を緩和するために戦況図や地図を使おうと思っていたのに、作成が進んでいない力不足もあり……直接文章中に画像を埋め込めない構造になっているカクヨム的には文章で勝負しろと思っているのかな。


 文章能力を平均的に高められないなら、やっぱりアイデアで勝負する短編が最適だな。ただし、毎日更新にはネタ切れがしやすく、流れで書き続けられる長編とは違う――長編を流れで書いたら沈むという話をしていたのだった。


 短編を書き続けることに慣れろ。短編のつもりで一話一話を書け。そういう結論に至りそう。

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