書く側から見た長文説明タイトルがつけにくい理由

 風雲島国取り戦記が伸びないなーと嘆くはてなブックマークコメントをつけていたら、恥じらいを捨てて内容を説明するタイトルにしたほうが良いんじゃないかとアドバイスのブックマークコメントをもらっていた。

 たしかに長文説明タイトルが恥ずかしいのもある。あるが、個人的には「国取り」の単語を入れた時点で妥協はすでにしてしまっている。「国取り」が表す内容は大好きだけど、単語としては美しくないと思っているからだ。

 まぁ、国取りをタイトルに入れることがパンツを脱ぐ恥ずかしさなら、長文説明タイトルは脱いだパンツを棒の先につけて振り回す恥ずかしさ程度の差はある。


 例として書いてもらった長文説明タイトルは物語初期の内容をまとめたもので、構想十年的に先の展開まで考えている書き手としては、かえって思いつきにくい所があった。

 最初から全体を意識しているからこそ、部分が客観的に見えていない。

 しかし、読みに来る人には書かれていない全体など知ったことではなくて、読みに来た時点で書かれている内容が全てである。タイトルがそこを的確に表していて、内容も読者の期待に応えるならば、その方が好意的に受け止められるだろう。

 話が大きく広がった時に、詳しすぎるタイトルから内容が離れていく恐れはあるものの、守りたい路線のエッセンスでタイトルを決めれば回避できるはずだ。最悪、改題しても良いのかもしれない。


 あるいは初期のミクロな内容を語っているようで、全体のマクロな内容も同時に表しているダブルミーニングにしてマトリョーシカな気の利いたタイトルを付けることができれば最高だと思う。


 まぁせめて「~」の後に副題的なものをつけて妥協してみるかなぁ。

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