第2話

わ、わたしが…魔法少女?

「そ、そんなの、なれるの?」

「なれますよ。」

「あなたのような勇気があれば」

女の子がわたしの手を取って言った




「はぁー」

なれるって言われても…

そんなのあの子以外アニメでしか

見たことないのに

「こ、これは絶対夢なんだよ!」

試しにほっぺをつねってみる、が

「いったぁー!」

ん?痛いってことは…夢じゃない?

え?!ここ、地球だよね?

異世界なんかじゃないよね?

「千莉ちゃーん」

「早く寝なさーい」

お母さんが注意してきた

「あ、はーい」



 


翌日、靴箱で靴を履き替えていると

「おはようございます。」

「うわっ?!」

昨日の女の子に挨拶をされた

「あ、えっと…」

「名前、言ってませんでしたね」

そういうと空気が冷たくなった

「私の名前は成宮雫といいます。」

「あ、呼び方は何でもいいですよ。」

うぅ…さ、寒い

「あ、あの…」

「はい?」

「雫ちゃんってなんで魔法少女をやってるの?」

キーンコーンカーンコーン

質問をしていると予鈴がなった

「あら、もう時間ね」

「あ、そうだね」

「それでは放課後、屋上に来てください」

え…?屋上?





「先生、さようなら」

「はい、さようなら」

ふぅーやっと授業終わったー!

あ、屋上に行かないと…



はぁはぁはぁ

「着いた…」

「あら、立花さん」

「お、お疲れ雫ちゃん…って」

「ええぇー?!」

雫ちゃんの肩に乗ってるのって…妖精?

いや…でも、アニメでよく見る羽が生えてる方じゃないし…

「あ、この子はアスヤンって言うのよ」

アスヤン…?

「はじめまして、あなたが立花千莉さんですね?」

え?!に、人間になった!?

「ど、どういう…」

「あ、これは話すと長くなるので…」

アスヤンが説明していると

「きゃー!」

「誰か助けてー!」

「こ、この声って」

「またあの子が出たようね」

「千莉さん!僕につかまってください!」

「え?!もしかして飛んでいくの?!」

「飛ぶに決まってます!」

「え、でも、わたし高いとこ苦手で…」

「大丈夫です!」

「え…?」

「僕は雫様の執事です!」

え?執事!?

「なので…同じ魔法少女の千莉様の事も必ずお守りします!」

アスヤン…

まだ魔法少女にはなってないけど!

「わかった!」

「わたしをバクのところに連れて行って!」

「千莉さん!」

「千莉様…」

「それでは、しっかり掴まってください!」

え、あ、ちょ…

「ぎゃぁぁぁー!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

魔法少女キングダム めろん @yua0304

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ