魔法少女キングダム

めろん

第1話 

 わたし、立花千莉 今日からここ!

 私立みどり学園高等部の一年生になります!


 うぅ…進学校だけど受かってよかった


 千莉の前をきれいな女の子が通った。


 ん?

「あの子…すっごくきれい!」

 身体はモデルくらい細いし顔はちょー可愛い!

 なんといっても…

「あのストレートヘア!」

「うわっ!?」


 千莉が叫んだ瞬間、あのきれいな女の子が驚いた


「も、もしや…私の事を追いかけていたのは、あなた?」

「へ?」


 どうやら気づかぬうちにあとを追いかけていたらしい

「す、すみませんでした‼」

「あ、まっ…」

 わたしは恥ずかしくなって急いで教室に向かった



 はぁ…なんであんなことしたんだろ

 もしかして、あの子になにかオーラがあった…とか?

 そ、そんなわけないよ〜

「忘れろ…!わたし!」

 そう考えていると担任の藤井先生が入ってきた

「みんな揃ってるな?HRを始めるぞー」





 放課後


 ふぅ…やっと1日が終わった

 さてと,今日の晩御飯はなんだろな〜


 わたしのメールに通知が届く

「お母さんからだ!」

 えっと…なになに

「今日の晩御飯はカレーだから、早く帰ってくるのよ」

 え?!カレー!?

 は、早く帰らないとー!


 あ、あれ?なんか駅前が騒がしいな

 何かあったのかな?

「あの、おばさん、何かあったんですか?」

 わたしはとっさに近くにいたおばさんに話しかける

「あ、千莉ちゃん、あれが見えないの…?」

「え?あれって?」

「ほら、あそこの…」

 おばさんが指をさしたところを見てみるとなんとそこには、見た事もない怪物が時計の上に立っていた。


 でも、衝撃はそれだけじゃない


「え?怪物が押さえてるのって…小学生くらいの…男の子?!」

 え…どうしよう。あの子を助けないと!

 でも…どうやって?

 うぅ、この場にいる人たちはみんなパニックになってる…ってことは助けられるのは私だけ…?!

「どうしたらいいの〜!」 

「そこまでよ、バク!」

 え?この声ってもしかして

「あーお久しぶりだなー姫様」

「ちっ…ここで姫様とは呼ばないでください」

 ひ、姫様…?

「とりあえず、ひと仕事片付けないといけません」

 え?仕事?

「変身!」

 ええぇぇ〜!

「ハァー!」

「お、おい!こっちに来るなぁー!」

 す、すごい…飛んでる!

「僕ちゃん、あなたのことはお姉さんが助けます!」

「自然よ力を貸して!」

「ウォーターストリーム!」

 すると、あの子が持っているステッキから水が飛び出してきた

「うわぁ〜!」

 え…え!?

 どこからか水が出てきて怪物がやられた!?

「助けてくれてありがとう!お姉ちゃん!」

「フフッどういたしまして」

「気おつけて帰るのよ」

「はーい!」


「立花千莉さん」

「そこにいるのでしょう?」

「何も言わないから出てきなさい」

 げ…バレた

「はあい」

 言われたとおり出てきたけど…

 何かされるんでしょ?絶対

「ねぇ、立花さん」

 ひっ?!め、目が怖い…

「なあに…?」

「立花さん、あなたも魔法少女にならない?」

「へ?」

 わ、わたしが?こんな普通のわたしが…?

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