第18話 血が繋がっていない…
「オオ~☆ 立派な門だなあ☆」
隆史は小さい頃に住んでいた浅草を訪ねてみた。
「この辺りかなあ?」
区役所で昔の住所を調べてきて…街区を表示しているプレートと見比べてみた。
昔からやってる感じのお肉屋さんに入った。
「いらっしゃい☆ 今日は何にします?」
隆史「ちょっと聞いてみるんですが…… 」
肉屋
「私はまだ嫁いできて10年にしかならないからね…。 お母さん!このお客さんが二十数年前の事を聞きたいそうだよ。」
肉屋のお母さん
「ああ~…どんな事かね?」
「ああ…アンタ…そうかい!…真理さんの息子さんなんだ。 いやあ…そういえば面影があるわ。 そうかい、それでアンタのお姉さん……何て言ったかね?」
隆史
「梓(あずさ)です。」
「そうそう…あずさちゃん だよ。
思い出したわ。
ん~…どっちかが貰いっ子だったよね…孤児院の《あすなろの家》からだったかな。
あっ…ゴメン…これは真理さんに口止めされてたんだった……
でも、もう良いよね…真理さんも死んじゃったみたいだし…
お父さんも若い時に居なくなっちゃったし…
姉弟(きょうだい)二人っきりになっちゃったみたいだからね。」
肉屋のお母さんは目の前に居るのがタカシ本人だとは忘れて話してしまった。
[やっばり……大蔵兄さんが言っていた通り…
梓姉さんと俺は……血が繋がって無かったんだ……。]
隆史は確信し、これからの梓姉さんとの付き合い方は変わっていくのだろうか?……と考えた。
………………………………………………………
隆史は いつものように梓姉さんのアパートに上がり込み夕飯を一緒に食べた。
その日の梓姉さんは…とても美しく可愛いと思った♡
「姉さん…最近綺麗に成ったんじゃない?… 」
「どうしたの?… タカ…熱でも有るんじゃない?」
そう言いながら姉貴は可愛く笑った。
…………………………………………………
☆『「アンタなんか嫌い!」と言われ…
「世界で一番あなたが好きなの!」と言われ…
今は無言でグラスを渡してくれる…
そんな彼女と一緒の時間が…
いつもココにある…
ナイトスポット《東京スピンドール》』☆
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