第23話

(恐らく普通に邪炎弾を撃っても当たらない、かと言って接近した時だとスパイクウルフの攻撃を防げるかは怪しい・・・・・・けどやるしかない)


アイトは剣を横に構えてスパイクウルフの攻撃にスキルを合わせる準備をする


(いつでも来い)


スパイクウルフはアイトの周りをゆっくり歩く

警戒しているのだろう


アイトもスパイクウルフに合わせてジリジリと向きを変える


スパイクウルフが上に跳び上がって回転した


(来る!)

ドリルのように突っ込んでくるスパイクウルフの攻撃を右に移動してすれ違いで1回


「邪炎斬り!」


スパイクウルフはダメージを受けて回転が止まり、その場で倒れるが消滅はしない

アイトがスパイクウルフを見て左手で


「邪炎弾!」


スパイクウルフが消滅した


「よっし!今までで1番危なかった!」

ガッツポーズで喜びを表し、達成感を感じた


「6で終わりじゃないだろうし」

なんて思っていると


『第7回戦 フェアリスに挑戦しますか?』


「フェアリス?名前からはどんなモンスターか分からないけど挑戦っと」


柵から手のひらサイズの妖精?みたいなモンスターが出てきた


「あのサイズで動き回られるとさすがに面倒、どこかで1回デバフ効果を与えないと」


アイトがフェアリスに向かって走ると水の弾を作り出した


「魔法系か」

一旦止まり、円を描くように走りながら接近する


フェアリスは水の弾を放つがアイトの足元に当たる


(よし、狙いは定まってない)

このままジワジワ距離を詰めれば勝てると感じた

アイトは何度かフェアリス接近し、距離を縮める


(行ける)

邪炎斬だと相手が小さすぎて当てにくいため

「邪炎斬り!」

完全に捉えている、フェアリスは降りかかる剣から逃げずに


「マジかよ!?」

水の弾を10個作り出し、剣に当てて威力を相殺する


アイトは慌てて後ろに跳び距離をとる

(そんなの見たことないぞ、ボスレベルのモンスターって言われてもおかしくないんだけど)


スキルを連発するとすぐにMPが無くなるため、一旦通常攻撃で相手の出方を見る


(さっきの見せられたら迂闊にスキルは使えない、通常攻撃マシマシのスキル絡めで行くしかないか。終わったらラーメン食べよ)


フェアリスが水弾を連発してくる


「これ連発されるとキツい」

アイトは横に走り避ける


SPDはアイトの方が高く、相手の動きを見てからの行動で間に合っている


水弾が止まった


(チャンス)

もう一度フェアリスに接近すると


「っ!?」

フェアリスは水の鞭を作り出し自身の周りに打ち付けている


「そんなのされたら近ずけないんですけど」


と言ってても仕方ないのであえて攻撃を受けてから反撃をする事にした

ゆっくりフェアリスに接近し剣を盾にする


(こんな事になるなら盾使えばよかった)


近くに行くと水鞭が当たり始める


(チャンスは何回もない、ここを逃せば不利になる)


水鞭が剣に当たり弾かれる


(ここ!)

「邪炎斬り!」


水鞭を何とか間に合わせ抵抗してきたが水鞭ごとフェアリスに攻撃する


フェアリスは後ろによろける


(やっぱり物理には弱い)

よろけた隙を見逃さず


「邪炎弾」

左手から邪炎弾を2発撃ち込む


フェアリスは避けられず2回ともダメージを与えられてしまう


「はぁぁぁあ!」

アイトは接近し、立て直され無いうちに剣で追撃をして倒しきる



「ここまでは何とか勝てた、これ以上強いのはさすがに無理」


地面に座り込み休憩をする


『第8回戦 デュラハンに挑戦しますか?』


「デュラハン・・・・・・ゲームやアニメによく出てくるヤツか」


アイトは耐久面はとても低いので長期戦はあまりしたくない。騎士と戦う時は盾や鎧に攻撃を防がれて戦いにくそうだ







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