第22話
(距離的には届くだろうけどあの速度、邪炎斬で捉えきれるか、それとも邪炎斬りでカウンターする方が・・・・・・いや、次も受け止められるか分からないから)
「邪炎斬!」
横に剣を振り斬撃を放つとシュラビーは上に逃げようとしたが、お尻の針に斬撃が命中し自慢の針は半分になってしまった
(よし、敵の攻撃力がだいぶ下がったはず、デバフも入ってるから)
「邪炎弾!」
邪炎弾を2発放ち、シュラビーを倒しきる
「まだスキル連打で何とかなるレベルか」
『5回戦 ジャイアントグリズリーに挑戦しますか?』
「えっボスを1人で倒さなきゃ行けないの!?これが最後のモンスターっぽいけど行けるか・・・・・・?」
前回倒した時よりもレベルは上がっているが、1人での討伐となってくると話が変わってくる
しっかりパーティーを組んで戦えば多少レベルが低くても何とかなるかもしれないが、完全ソロプレイだとジャイアントグリズリーの攻撃は全て自分に襲いかかってくる
「やるだけやるぞ」
挑戦をポチっと押すとジャイアントグリズリーがゆっくり柵から登場し、咆哮を放つ
(2回目でも咆哮は慣れないな、最初から全力)
「邪炎眼」
(接近される前にできるだけHPを削る)
「邪炎弾」
強化された邪炎弾が命中しデバフ効果が入る
(残りMPは140、スキルのタイミングをミスったら負ける。持久戦よりも短期戦)
邪炎弾で一瞬怯んだジャイアントグリズリーの隙をついて一気に接近する
「邪炎斬!」
胴体にスキルを放ちダメージを稼ぐ
攻撃されたジャイアントグリズリーは腕を横に振り回しアイトを牽制するが速度が少し下がったジャイアントグリズリーの攻撃は当たらない
(デバフ込で速度はこっちが上、なら)
ジャイアントグリズリーから数歩下がった所にいるアイトは横を駆け抜けるように通常攻撃する。
この動きならジャイアントグリズリーの攻撃モーションが発生しても頑張って避ける必要が無い
ヒットアンドアウェイで確実にダメージを稼ぐ
(邪炎眼のバフでダメージが多く入ってるはずだし)
アイトはジャイアントグリズリーの周囲を周りながら近ずいて後ろから一撃与える
ジャイアントグリズリーは攻撃された場所に腕で攻撃をしたがアイトには当たらない
ジャイアントグリズリーが腕を振り下ろし、隙ができた瞬間アイトは下がりながら
「邪炎斬!」
ジャイアントグリズリーは身を守ることが出来ず、消滅する
「よし!これでイベントもクリアだな」
もうイベントを終了しようとしていると
『第6回戦 スパイクウフルに挑戦しますか?』
「なるほどなるほど、これで終わりじゃないと言う事ねウンウン了解了解。まだ戦うのは良いけどさすがに疲れたから少し休憩してからにしよう」
その場で15分程座って休むことにした
「さて、そろそろ行くか」
柵から体毛が針のような狼が飛び出してきた
「よしこい!」
スパイクウルフの速度は速く、遠距離攻撃は躱されてしまいそうだ
スパイクウルフはアイトに噛み付き攻撃をしかけてきた
「ふん!」
アイトは剣を盾がわりにしてなんとか耐える
「く、くっそ」
スパイクウルフの牙を受け止めせめぎ合う
(このまま押されるとまずい、無理やりにでも)
「邪炎斬!」
剣を横に振り邪炎斬の顔面に当てる
スペックウルフは大ダメージを受け、素早くアイトから離れた
「助かった・・・・・・あの体毛のせいで近ずきたくないな。」
全身脱毛してやろうかと考えたが
「この距離で攻撃が1番か?いや、避けられるだけ、どうすれば」
初めてのモンスター相手に必死に考える
スパイクウルフがアイトに向かって走る
「また来る!」
スパイクウルフはアイトに攻撃する前に跳び上がって回転し、ドリルのように攻撃してきた
「なっ!?」
剣で を盾にして受けるが勢いを殺しきれず吹き飛ばされながら手足にダメージを受けた
何とか起き上がり剣を構える
「デバフが入ってるからあと数回の攻撃で倒せるはず、その数回が難しいんだけどさ。いやまじどうしよ」
たった数回でいいなら
「邪炎眼」
残りMPを考えると邪炎斬りと邪炎弾合計2回が1番ダメージを与えられる
「チャンスは逃さない、行くぞ」
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