第21話

家に帰りご飯を食べシャワーを浴び、就寝した



「よし、今日はイベントやってみようかな」


朝起きてすぐにゲームを始める


イベントをチェックすると3時間後から始まるため少しでもレベルアップしておこうと考えた


「コロシアムって事は戦闘系のイベントのはずだし、レベルを上げておきたいけどどこであげようかな」


今までのモンスターだとあまり効率が良くない。かと言ってリッチやジャイアントグリズリーに挑むわけにもいかない


「あそこに行くか」


というわけでフェアゲンにやってきた

フェアゲンから南にある森に向かって進む


(こっちのモンスターは強いからここでならレベルアップ出来そう。今度はこっちが不意打ちしてやる)


森に進むと忌々しい弓を持ったゴブリンがウロウロしている


(シューティングゲームの始まりだ)

「邪炎弾」


一撃で葬る。レベルが上がったアイトなら当然だろう


「ここはもう俺の狩場だ」

そこからのアイトは凄まじかった

森の外からモンスターを見つけ次第、邪炎弾で倒していく。けして森の中には入らない。何故ならば怖いから。MP回復アイテムを常に左手に持ち、邪炎弾、元気で草、邪炎弾、元気で草の繰り返しである


「よし、飽きた、やめよ」


(一方的に攻撃するのは良くない)

2秒前の自分の行動を覚えていないようだ


フェアゲンにワープで戻る


(イベントの詳細は分からないけど一旦回復アイテムを補充しようかな)


お金もなくなり始めたため、ドロップアイテムを売りさばいた


イベント開始の時間が迫ると新しい通知が来た、ルール説明だ


ルールは簡単、イベントに参加すると特殊ステージに転送される。そこで出てくるモンスターを倒していくというもの。戦闘が1回終わるとHPとMPが回復される、回復アイテムは使用禁止


「はぁ、これ絶対チームプレイ必須だって」

と言っても1人で戦う覚悟はしていたため力試しだと思って頑張ることにした


イベントの時間になると画面が現れ、『イベントに挑戦しますか?』のボタンを押した


「おぉー!」


目の前が一瞬で西洋のコロシアムのような場所に変わった

広く開けた空間で戦うのは初めてのため正面から戦うことになるだろうと予想した


『1回戦 ゴブリンに挑戦しますか?』


「挑戦しますっと」

ポチっとボタンを押すと後ろの柵からゴブリンが解き放たれ、アイトに襲いかかる


(動きは遅い、スキルは必要ない)


ゴブリンが掴みかかって来た


「ふん!」

アイトは右にズレて避けてから剣で切りつけるとゴブリンは消滅した


「よし、まず1回」


ゴブリンを倒すと地面にあった砂の足跡が消えた


「一回戦ごとに整地されるシステムなら地面に穴が開いても大丈夫っぽい」


地面に穴が開くなんてことは無いだろうけど



『2回戦 スカルウルフに挑戦しますか?』


「もちろん」

柵からスカルウルフがゆっくり歩いてくる


(正面から戦うのも面倒だし)

「邪炎弾」

柵から出てきたばかりのスカルウルフを一撃で倒す


(なんか申し訳ない)


『3回戦 ニーエイに挑戦しますか?』

(ニーエイ?聞いたことないから初めてのモンスターか)

「行けるとこまで行きたいし挑戦っと」


柵から木が歩いてきた


「・・・・・・ん??」


柵から根っこを上手に使って木が歩いてきたのだ、だれでもこんな反応するだろう


「うわ、なんかキモ」

そう言って邪炎弾を一発当てるとニーエイは消滅した


「まだ一発で倒せる範囲みたいだけど極力スキルは温存する意識しないと」


『4回戦 シュラビーに挑戦しますか?』


「ビーってことは蜂、ここら辺からレベルが上がってそうな予感」

挑戦ボタンをタップすると柵から人と同じサイズの蜂が勢いよくアイトに襲い掛かってきた


「はやい」

シュラビーが針を前に出し突っ込んで来た


「避けられないか!?」

なんとか針を剣の腹で受け止めるが勢いを殺しきれず後ろに押されてしまう

「うっぐ」

(初見で防いだの奇跡だと思うんだけど)

「邪炎」

接近してる今、邪炎斬で攻撃しようとするがシュラビーはブーンと空へ逃げる


「くっそ、近距離戦闘職だったら絶対倒せないやつだ・・・・・・だからパーティーでやるんだ」


一人で何言ってるのか分からないが、範囲が広い邪炎斬で何とか倒そうと試みる


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