第19話(ちょい短め

カーン

木と矢がぶつかる音がした


「助かる!」

ライが杖で矢の軌道を逸らしてくれた


「礼は後で良いさ、リッチは僕が抑える。雑魚をはやく倒してくれ」

思っていたより矢の速度がはやくいつまで耐えられるか分からない


アイトはとりもちで動けないスカル2体を通常攻撃2回で先に倒す

残った2体を邪炎弾で倒す。すぐにMPを回復しライのもとへ行くと

リサとセラはライの支援をしていた


リッチが闇の矢を放つ前にリサがとりもちを放ちリッチを捕えようとするが

リッチはスーッと移動し避ける。移動しながら闇の矢を連続で放ってくる


「これはさすがの僕も・・・・・・」

アイトがライの前に立ち

「邪炎斬」

横に斬撃を放ち矢を打ち消した


「私も守備に入りますのでアイトさんは攻撃に集中してください」

タクティクスは守備をする事はない職業だと思うがセラなりに考えがあっての事だろう。アイトはセラの事を信じて


「わかった!」

アイトはリッチに向かって走り出す


リッチは闇の矢をアイトに向かって何発も繰り出す

「これくらいなら行ける」

矢を左右に動いて躱し、リッチに接近


「くらえ!」

正面から切りかかるとリッチは杖から黒い盾を作り出し剣を防いだ


(ここで引いたらカウンターが飛んでくるから引くに引けないぞ)

剣を杖に押し当てそのまま


「邪炎斬!」

超近距離でのスキルは躱すことができずリッチに直撃


「よし!」


リッチは後ろに倒れたように見せかけてアイトにカウンターの矢を放つ


「アイト右よ!」


「え?」


アイトが右を向いた時にはもう目の前にあった


「トエース!」


アイトの前に障壁が現れ矢を弾いき、砕け散った


「威力が低い攻撃なら一回だけ防げます」


「油断するな、相手はボスだHPはまだまだ残っているはずだ」


「ごめんみんな、これから本気で行く」


「なっ!?最初から本気で行きたまえよ!」


「そうよ!ヒヤッとしたわ」


「バフスキルを使うから10秒時間を稼いで」


「10秒くらいすぐじゃないか」


「邪炎眼」

減ったMPをマジックポーションですかさず回復する


「MP満タン準備OK、サポート頼むよ!」


「余裕さ」


「まかせなさい」


「はい」


リッチは距離を取り矢の雨を降らしてきた

範囲は4人すっぽり入る


「俺が防ぐ、邪炎斬」

威力と範囲が増した邪炎斬で闇矢の雨を撃ち払う


リッチと距離があるうちに

「邪炎弾」

リッチは闇の盾を作り出し邪炎弾を防ぐ


盾が消えた時にはアイトがリッチに接近していた


「邪炎切り」

リッチは何とか後ろに下がることで躱し、そのまま下がろうとする


「邪・・・・・・」



「トエース!」

リッチの後ろと上に障壁を展開

リッチは左に逃げようとするが


「とりもち!」

リッチの左右にとりもちを通過だけさせた。通過させるだけでも逃げ道を遮ることができる


「決めたまえ!」


「炎斬!」


邪炎斬が逃げることができないリッチに命中するとリッチは消滅した


「やったわね!」

「おつかれさまでした」

「戦利品~」


「みんなお疲れ様~、今回は肝が冷えたよ」


「ついに来た!」

ライは杖と指輪を掲げて喜んでいる


・魔骨杖(まこつじょう) MATK40 INT4

・魔骨の輪 MP100 INT4


「ボスドロップなだけあって破格の性能ですね」


「これは僕がもらうよ!!いいよね!?」


「前から新しい装備欲しがってたから俺はいいけど」


「あたしは使わないから良いわよ」


「今回はライさんにお譲りします」

セラは少し欲しそうだった


「ふんふん~ふ~ん」

ライはようやく強い装備が手に入って嬉しそうだ


4人は村にワープしてクエストクリアの報告をすることにした




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