第6話

ガルトを倒したことで3人はレベルが上がるが、まずはドロップアイテムを確認する。先程までガルトが持っていた槍が置いてあるので近づいて2回指でタップした


・装備

名前 ガルトの槍

説明 ATK 40 POW 3 VIT 3


(槍かぁ、強さ的にも使うことはないから二人にあげちゃおうかな)


「わぁ、ボスのドロップアイテムだからとても強い装備ですね」


「でも私たちに槍を使う人は居ないから、よければ売却したお金をアイトに受け取ってもらうのはどう?」


「でも、3人で倒したから3人で分けたり」

「それはできません。先程アイトさんに助けてもらいましたから、そのお礼です」


「そう言うならお言葉に甘えてもらっちゃおうかな」


3人はステータスにポイントを振って始まりの町に戻った

アイトはレベルが10になっておりPOWに4SPDに5振った

新しいスキル

・邪炎斬 MP70

を使えるようになった


始まりの町にはいくつか装備屋があるがアイトが先程行った装備屋に行き、アイトは500ゼンを手に入れた


「500ゼンは中々・・・」

「ゲームが始まったばかりの現状で500ゼンは大金ね」


「や、やっぱり分ける?」


二人はブンブン手を振って

「いやいや受け取らないわよ」

「絶対受け取らないです」


「そう?じゃあ本当にちょうだいするよ」

回復アイテムも補充しないといけないのでお金はあればあるだけ嬉しい(もちろん現実でもお金はあればあるだけ良い・・・)


「レベルも上がったし、これから鍛冶師のプレイヤー探して装備を強化してもらいに行こうかなって思ってるんだけど、よかったら二人にも探すの手伝ってほしいんだ」


「それなら心当たりがあるわよ」

「イサ村のクエストをする前、鍛冶師のゴンさんにあったんです。広場でお客さんを探すでごわす、と言ってましたので今も広場にいると思うので行きましょう」


「ごわす・・・なるほど、ゴンさんを探しに行こう」


始まりの町中心に大きな広場があるのでそこに向かうと他のプレイヤーがパーティー勧誘をしていたり、採ってきた素材を売っている露店なんかを開いている


「あの人よ」

リサの指差す方向に小さな男性プレイヤーが一人で座っていた


「ゴーン」

リサは手を振りながら走って行った


「うお!?リサチャンでごわしたか」

誰も来ないと思っていたのか少し驚いていたようだ


「商売繁盛してた?」


「いやぁそれが中々お客さんが来ないでごわして、さっき一緒にいたセラチャンはどうしたでごわすか?」


アイト、セラが合流した

「それなら今きたわよ、紹介するねこちらアイト」


「装備を強化して欲しくて紹介してもらったアイトです」


「装備を強化・・・オラはゴンでごわす。リサチャンとセラチャンの友達ならタダでいいでごわす、何を強化するでごわすか?」


アイトは全ての装備を外してゴンに見せた

ゴンは装備を2回タップしながら

「黒石シリーズの方は邪水晶、鉄シリーズは鋭いくちばし、狼の毛皮、蛇の皮、各3個ずつあれば強化できるでごわすよ」


「邪水晶は持ってないから後回しにするとして、強化するときは素材によって性能が変わったりするってこと?」


「そこまではわからないでごわす」


「もし思ってたのと違った時は私も一緒に素材集めします」


「性能が分からないのは不安だけど自分で開拓するのってMMOって感じだな、よし!蛇の皮パターンでお願い!」


「わかったでごわす」

・鉄の胸当て+蛇の皮3個

・鉄の膝当て+蛇の皮3個

・鉄の靴+蛇の皮3個


装備と素材を地面に置いて

「ルーオでごわす」

ゴンはスキルを3回使用すると装備と素材が光り輝き新しい装備が現れた


・潜蛇の胸当て DEF15 POW2 SPD2

・潜蛇の膝当て DEF6  POW2 SPD2

・潜蛇のブーツ DEF6  POW2 SPD2


「できたでごわす」


「「おぉー!すごい!」」

リサとセラは目を輝かせて覗き込んだ


「かっこいいし性能も良い、最高だよゴン!」

アイトはゴンの手を握りブンブン縦に振った


「あ〜〜〜〜揺れるでごわす〜〜〜〜」

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