第5話

報酬とアイテムを受け取った後レベルが7まで上がっていたためポイントをPOWとSPDに3ずつ振った


「アイトはこれからしたい事ある?」


「私たちはこれと言って目的はないです。つまり暇なのでアイトさんについて行きます」


リサは少し笑っている


「よかったら一緒にガルトの森のボスを倒したいんだ。ちょっと前に来たんだけど勝てなさそうだったから戦闘は避けてて…」


「あたしはいいよセラは?」


「レベル上げもできるので行きたいです」


「よし!じゃーキマりね、ガルトの森へゴー」


「「おー!」」


マップを開くと始まりの町にワープできるようになっていた。一度行った場所にはワープできるらしい


始まりの町に戻って回復アイテムを補充してからガルトの森の前に来た


「始まりの町北側に森があったんだ、全然知らなかった」


「ここはファンタジーお馴染みのゴブリンが出てくる。奥にガルトって名前の大きいゴブリンがいる。今回はそいつを倒すことが目標にしたい」


「了解っ」


「その前にパーティー申請します」

「あ、忘れてた。あたし達はもう組んでるからアイトに入ってもらお」


セラは画面をポチポチするとアイトは目の前にパーティー加入画面が出てきたので加入した


「パーティーに加入するとモンスターを倒さなくてもレベルが上がるんです」


サポート役は自分でモンスター倒す事が基本ないので難易度が高くなればなるほどパーティーを組んでレベル上げをした方が良いだろう。

パーティーのレベルはある程度近い方が戦力的に安定すると言うのはゲームの常識、アイトもわかっている


カサカサと複数の足音が聞こえると二体のゴブリンが襲ってきた


「任せて」

アイトはスキルを使わず落ち着いてどちらも一撃で倒す



「そういえばアイトのレベルは?あたし達はスマッシュボアを倒してレベル5になったよ」


「俺もさっきレベルが上がって今は7」


「ユニーク職とはいえ私達より高かったんですね」


「ハイドスネークでレベル上げを少ししたんだよ」


「あぁレベル上げね…チマチマやるよりボスを倒してイッキに上げちゃおーよ」

面倒くさそうな顔だ


「リサちゃんがめんどくさいだけでしょ」


「そんなこと無いって〜さ、いこいこー」


リサは誤魔化すように進んだ

アイト達も遅れずついて行く


その後もゴブリンを数体難無く倒しガルトが居る場所まで到達した

木の影から大きなゴブリンの姿を確認する

『ガルト』

2体のゴブリンと一緒にその場をウロウロしている


「あのモンスターがガルトですね」


「固有の名前があるって事は普通のゴブリンとは桁違いの強さを持ってそうね」


「まずは俺が邪炎弾を2回使ってゴブリン2体を倒してからガルトに邪炎斬りか邪炎弾を使うからガルトにスキルが当たったらリサは攻撃をお願い」


「スキル使います。クシス、ブルト」

レベルが5になったことによりクシスを使えるようになった


「新しく使えるようになったATKが上がるスキルです」



「1パーティーに1タクティクス欲しくなるね」


アイトはステータスを確認するとATKとDEFが1.5倍になっていた

「ATKとDEF1.5倍はデカイから助かるよ、じゃあ行くよ」


木の影からアイトが飛び出し邪炎弾2発でゴブリン達を倒しガルトに邪炎弾を撃ち込む、槍でガードされてしまうがヒットはしているためデバフ効果は入っている


(残りMPは10、スキルは使えない)

それがわかっているアイトは槍に剣を押し当て、そのままつき飛ばそうとするがガルトは槍の角度を変えてアイトの剣を避けた


「まじか!?」

剣が完全に地面に着いてしまう


ガルトは槍でアイトの顔を狙う


(避けられない!)


下からの攻撃がアイトの顎に当たる


「うグッ」

後ろに飛ばされ怯んでしまう


「アイト!」

リサはアイトに駆け寄りとりもちを発動させて時間を稼ぐ

ガルトはとりもちが槍に付いて上手く動けないようだ


「大丈夫…だけど、今のでHPが25持っていかれた。デバフ効果は入ってるはずなのに完全に押し負けた」


「今のうちに回復しましょう」

3人とも回復アイテムで全回復した


「思っていたより強力なモンスターみたいです」


「とりもちで動けない今がチャンスよ」


「いっきに削ろう」


リサが追いとりもちをしてガルトを地面とくっつけ、短剣で2回攻撃をするとすぐに離れる


「邪炎弾」

3発の邪炎弾を撃ち込む

が、ガルトは何とか耐えていた。とりもちは燃え尽きてガルトは身動きが出来る状況だが槍を杖代わりにしている


「今のを耐えたんですか!?」


アイトが走る


「これで決める」

剣を振り下ろす前に後ろからゴブリンが飛び出してきた


「まだ居たのか!」


ゴブリンはガルトの盾になるようにアイトの剣を受けた

ゴブリンは消滅した


アイトの剣が下がった今、ガルトは槍を突き出し攻撃を仕掛ける


「とりもち!」

横からガルトにとりもちがくっつき、動きを封じた。アイトに攻撃が当たらず済んだ

「今よ!」


「今度こそ終わりだ!」

下からの切り上げ攻撃をガルトの胴体に入れるとガルトは消滅した

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る