第3話

始まりの町に戻ると減っていたHPとMPが回復した


ひとまずさっき手に入れた治り草を4個を薬屋で売却し200ゼン獲得し、元気で草を5個補充する。現在所持金350ゼンになった


「残ったお金で足りない装備でも買い足すか」

装備屋で

・鉄の胸当て DEF10 VIT1  SPD1

・鉄の膝当て DEF5 VIT1 

・鉄の靴   DEF5 VIT1 SPD2

合計300ゼン


新しい装備を装着して次何をするか考える

「所持金も底をつきそうだし住民に話しかけてクエストを探すとするか」


町の中心に向かいNPCを探すことにする


広場に着くと他のプレイヤーもよく見かけるようになった

広場の端っこで中年男性二人組のNPCが立ち話をしていたので声をかけてみることにした


「すみません何かあったんですか?」


「ん?あぁいやイサ村の畑をモンスターが食い荒らしちまってるらしいんだ」

「イサ村は小さな村だからモンスターを討伐できる人がいなくて困ってるぽいな」


『クエスト』

イサ村に出現したモンスターを討伐せよ

・報酬

蛇の皮 10個

400ゼン


「イサ村ってどこにあるんですか?」


「この町の東にあるけど今行くのはお勧めしないぞ」


「あはは、行かないようにします。それじゃ俺はこれで」


「おう、じゃあな」

「冒険は慎重にな」

二人から離れた


「イサ村か〜」

マップを開き場所を確認するとあまり遠くはなさそうだ


「行ってみるか」




始まりの町東側出口から東に進むと

『ハイドスネーク』

蛇のモンスターが現れた


「蛇か、小さい頃噛まれて病院送りにされたから苦手なんだよ」

とは言うものの倒さなければ先へは進めないので

「邪炎斬り」

ハイドスネークは躱す事ができず直撃して消滅する


ドロップアイテムは蛇の皮だった


「ハイドスネークから蛇の皮がドロップするってことはイサ村に出てくるモンスターはハイドスネークっぽい・・・行きたくなくなってきちゃった」


歩く事20分、村が見えてきた。ここに来るまで4体のハイドスネークを倒しレベルが5に上がっていた。レベルが5になって新しいスキルを獲得したようだ


ステータス

名前 アイト

レベル5

HP140

MP140

ATK89

DEF48

MATK1

MDEF1

POW7+6

INT1

VIT1+3

SPD7+9

邪剣士スキル

・邪炎斬り MP50

・邪炎弾  MP50


「遠距離スキルはデカイぞ」


村が見えてきたが一旦引き返しハイドスネークを探し試し打ちをしようと思う


村の周りをウロウロするとハイドスネークが襲ってきた


「実験台になってくれ、邪炎弾」


指を銃の形にしてスキルを使うと黒紫色の炎の弾がハイドスネークを一撃で消滅させた


「邪炎弾を使って町に戻るを繰り返せばレベル上げがしやすいんじゃん、最高」


もう2体ほど焼き尽くした後村に入る。HPMPが回復した


村ではおじさんおばさんNPCが困った様子で何かを囲んで話し込んでいた


「もう3日目だ、あいつを追っ払ってくれよ」

「うちの畑は全部あいつに食われちまったさ」


中心にはおじいちゃんが困った様子で立っていた

「救援の手紙は出してるんじゃが、こんな小さな町に出たモンスターなど相手にしてくれるかどうか」


「そ、そんな村長、オラたちはどうすれば」


「だがさっき二人のおなご達が倒しに行ってくれたからあの者たちに期待するしかなかろう」


「俺たちは信じて待つしかないのか」

村人達は自分達の家に帰っていく


アイトは一人になった村長に話しかける


「この村が困っていると聞いてきたんですけど手伝えることはありますか?」


「おぉ!そなたも助けてくれるのか、ここを真っ直ぐいったところに畑があっての、畑に凶悪なモンスターが出て困っておったのじゃ。できればあやつを倒してほしい」

後ろを指さして言った



「俺でよければ倒してきます!」


「ありがたい、倒したら教えてほしい」


「はい、いってきます」


村長に言われた道を進む、特にモンスターは出現せずすぐにたどり着いた畑にはハイドスネークが2体と大きな猪と二人の女性プレイヤーがいた


『スマッシュボア』


「リサちゃん!撤退しよう!」

鉄のステッキを持った女プレイヤーは鉄の短剣を持つ女プレイヤーに言った


「セラは先に逃げて、こいつら動きが速いから、とりもち!」

リサは手から網状の粘着物を出してハイドスネーク2体とスマッシュボアの動きを阻害する


「1人じゃ危ないよ!」


一体のハイドスネークがとりもちを抜けてセラに襲いかかる


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