掌編小説の鬼才エリー.ファー様による作品。名作と呼ばれる作品、特に純文学や私小説では問答はコアとなることが多い。そこでは作中人物によって、作者の観念やメッセージが会話という形で戦わされており、読み手を引きつける重要要素となっている。本作はを含め氏の作品には、そのエッセンスを凝縮した面白さがある。特に今作は一見ふざけたやり取りのように見えて、その中には小説の核に為り得る物も含まれている。そこに拘った作品はやはり読み応えがある。氏の脳内を旅する気分でお読み頂きたい。是非是非!!