第4話 クソ男爵
建物に突っ込むと、そこには衛兵もいて乱戦もいいところだな。俺は上手く交わしながら斬り伏せていく。
ようやく落ち着いた頃には死傷者が結構いた。回復魔法を試そうとしたがやめてまだ赤いのがいるからだ。
「キエエエエエ」
飛びかかってくる衛兵を斬り倒して、ようやく赤いのがいなくなったので回復魔法を想像して使う。
「今回は助かった。あとで報奨金が出るだろう」
「はいありがとうございます」
「ではな!」
衛兵はまだ生きているものを連れて行ってしまった。ここの片付けはあとか。
また街をブラブラしている。今度は絡まれる事なく宿屋に着いた。
3
今日はお供え無しでいいんだなぁ、と考えながら下で飯を食う。普通のサイズで助かった。
飯を食い終わり部屋に戻ろうとすると敵対感知が反応しているのでとりあえず下に向かう。外な方がいいだろうと外に出て俺の部屋にいるやつに声をかける。
「おい、俺はこっちだぞ?」
「チッ気付いてやがったか!」
ナイフを持ったいかにまな格好の人がいる。
「死ね」
「フッ」
と避けた瞬間に何かちくりと首元に刺さった。
「もう動けないだろ!猛毒だからな」
鎌毒を創造、解毒!
「ふぅ。怖かったかがよかった」
「な、なんで効かない!」
「あんたの毒が弱いんじゃないの?」
「クッ!殺してやる!」
「もう入りません」
首を刺して殺してしまう。アイテムボックスに入れて衛兵に突き出した。
「こいつは指名手配されてるやつだ。また報奨金が上がったな」
「いや、もういいので静かに暮らしたいです」
「あはは、そうだな」
笑い事じゃないんだけどな。
宿屋に戻り部屋に入って寝た。
昨日はなかなか寝付けずにいたので本日は寝不足で朝食を食べる。食パン2枚のサンドウィッチと、スープだった。
モサモサと食いながらいっそのことこっちから出向くかな?待ってるの疲れるし。
マップを、最大まで縮小すると赤い点があるではないかと、その場所までやってくる。
あちこちに赤い点がありここが敵対している本拠地だと確定した。
「本当にうざいな」
しょうがないから正面から堂々と中に入っていくと赤点が集まってくるので斬りまくる。ようやく赤点が静まってきたかと思えば屋敷な奥にさらに赤点がいるではないか。
走ってどんどん赤点を倒していくと一つの部屋にぶつかった、扉を開けるとデブいおっさんが待ち構えていた。
「これだけ派手に動いて大丈夫なのか?」
「地下にどれだけ人があるのかわかってるからな」
「クッ!やってしまえ!」
簡単に躱して斬ると赤点が青くなった。
「よしお前を雇おうではないか!」
「いや、断る」
「クソっ!」
まだいる赤点が動き出した。
強いのだろうがこっちは神様にもらったスキルがたんまりいるからな!
直前でまた針のようなものが飛んでくるが、それを叩き落とす。
「チッ!気付いていたか!」
「二度目だからな!」
騒ぎを聞きつけて衛兵がやってくる。
「何事だ?」
「こ、こいつが勝手に入ってきて」
「地下に囚われてる人がいます」
「なに!場所はわかるか?」
「はい!」
「そんことなことはない!何かの間違いだ!その小僧を捉えるのが先ではないか?」
「領主様から直々にお願いがあった。エータ殿が動いたら手助けしろとな!」
「お前たち何をしている!やれ!」
「ウオオオオォォォォ」
「あいつ地下から逃げる気ですよ!」
俺はあのおっさんの後を追った。やはり地下通路につながる道があって、そこから逃げられるみたいだ。マップで確認すると郊外に出口があるらしいのでそこで見張っとくと出てきた男に刃を向ける。
おっさんは観念したように見せかけているが、逃がさない。
創造魔法で捕縛をする。連れて戻ると地下通路が開いていたのでそこから助けだされた人達も無事だ。
「エータくんも無事で何より」
「領主様から俺の手助けを頼まれたとか?」
「あぁ。何かと付き纏われているようだったので領主様に報告したらそういうことだったのでな」
「さて、ドワール男爵?何か言いたいことは?」
「わしは知らん!知らんぞこんなこと」
「ここまで出てきて捜索すれば人身売買にでも繋がるだろう」
「なら俺が探しましょうか?」
「んー、頼むよ」
「創造魔法探索」
「こっちですねー」
「ま、まてそこは」
「ここをこうして」
俺はスイッチを押すと、
「あ、ああ」
「これで言い逃れはできないな」
重要書類が出てきたことによってドワール男爵と盗賊団の繋がりが明らかになった。
ようやく方が着いたと、宿屋に戻りネットスーパーでビールを買って飲む。
「くはー」
『わしにもビールとやらをくれんかのう』
「調子いいなぁ」
ネットスーパーで酒を買って送る。
「あ、そうだ!俺を売ったやつに天罰を下しといて下さいよ」
『しょうがないのう、軽くじゃぞ?』
「それでいいですよ」
こっちはこっちでなんとか生きてるからな。
男爵はそれから斬首の刑に処されようやく落ち着いたころに領主から呼び出しがあった。
「あまり行きたくないなぁ」
「それは無理な話だ」
「ですよねー」
さぁ着いたぞ。
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