第3話 新たな家族
目を覚ますと、目の前には金髪美女が僕を抱っこしていた。
少し混乱していると金髪美女が頭を撫でてきた。
混乱していた僕はついその優しさに感動してしまい、泣いてしまった。
「母」がびっくりした様子で抱っこを揺らしてくれて梨は安心したのか
眠ってしまった。
それから五年の月日が経った
相変わらず梨は母が大好きなようで、暇さえあれば母と一緒に過ごしてた
父はそれに嫉妬したのか夜は激しかったというかなんというか
妹までできたのだった
名前カーラと名付けられた
ちなみに俺の名前はブラゴだ。カッコいい名前だから自分は気にいってる「以後梨改めブラゴと表記します。
そしてつい先日前世の記憶やら女神との約束?契約をも思い出したのだった。
父ガルード母メルドの両親には伝えない事にした
父は村の村長で一番偉い人だった。母メルドは村の学校で出会い恋に落ちたって母が言っていた。
でも以前の自分の記憶がある以上、やっぱり野菜を作りたい欲望が出てきたので母経由で父ガルードに庭で野菜を育てたいとお願いした。
そしたら難なく無事にokを頂いた。
初めにトウモロコシを作る事にした。この村はトウモロコシが美味しいと有名だったから自分でも作りたいと思ったのだ。
それから毎日ように庭でトウモロコシとにらめっこだった
母メルドはすごい応援してくれた。
気づくと2ヶ月も経っていた
気候がいいのかトウモロコシはすぐに実った。
母曰くこの村は農神のマチスのご加護があるという。
父ガルードに報告すると今日は焼トウモロコシを作る事になったのだ。
「おぉこれがブラゴが初めて作ったトウモロコシか美味しくできてればいいな」
メルド「見た目はちょっと不恰好だけど色はまあよくできてると思うわ」
父母は初めて作ったブラゴのトウモロコシを口にしたのだ。
「苦すぎないか流石に」 「あらまあ苦いわ」
二人はハマるように口々にしたのだ。
ブラゴ「はははっ懐かしいなこの苦さ青汁を飲んだ時の100倍は苦いです」
「あらブラゴ青汁なんて飲んだことありましたかしら?」
「ん?父さんが夕方に飲んでるのを前に貰った事があるんです。」
「あらそう確かにそれ以上に苦いわね」
母はちょっと毒舌で物事に素直な性格をしてるのだ。
父はものすごい勢いで紅茶を飲み干してた。
「ブラゴには野菜作りの才能ないかもな?」
父がそう言うと母も軽く頷くのだった。
才能ないって言われて前世の父が言っていた言葉を思い出す
「才能なんて努力でカバーできるんだぞ頑張れ梨」
と脳内再生してると更に思い出した
女神クロディスアが言っていた
「あなたにはlevel制限があるんだと。」
そのまま父さんに聞いてみた
「父さんlevelって存在するのですか?」
「あるにはあるがlevelは魔物を倒したりしないと手に入らないんだ」
またもやクロディスアの言葉が脳裏に浮かんだ
「人や魔物から信頼を得ると人望=魅力でlevel上げがブラゴにはできると言っていたのを思い出したのだ。
心の中でステータスと言うと目の前に白いボードが現れた
ブラゴ
Level2
HP8/8
MP10/10
力9
耐久7
敏捷8
魅力10
スキル なし
なんとlevelが上がっていた
以前見た時はlevel1だったのに
多分母からの信頼だろうと納得する
普段ずっと側に居るからだった。
「父さんはlevel20もあるんだぞ!!昔は冒険者をしていたんだ。
だからブラゴもlevelが欲しいなら冒険者を目指さないとな!」
「フフッガルードのその強さもまた好きなんですわ私」
「照れるなあ」「愛してるわガルード」「俺もだよメルド」
なんやかんや言ってこの二人の夫婦仲は自分ごときでは太刀打ちできそうにない。
と自室に戻るとブラゴは魔法書初級の本を取り出した。
確か自分には水土魔法が適正ってクロディスアが言ってたな。
ページをぺらぺらめくると水魔法があった
水泡玉があった。威力は市販で売ってる水鉄砲を半分程度だ。
たいした威力じゃないから試しに唱えてみた
「水泡玉」と唱えると何もないところから複数の水の塊が宙を浮いた
外に向けて発射してみた。
「バーン」と音がなったのだ。
半径15cm程度の水泡玉は野草にかかっていた。
まあたいした威力じゃないな
levelが上がれば威力を変わるらしいと魔法書に書いてた。
次は土魔法だ
土刃というらしい
これは水鉄砲の8割程度の威力だ。
地面の土が空中で半径10cmの刃状になっていた
「土刃」と唱えるとバーンとまた音がなる
初めてやったにしたら上々だろうと思い本を閉じた。
スキル
水泡玉 New
土刃 New
次に続く
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