ピピ

目玉焼き

第1話

『うわ…』


目を覚ました僕の顔には血がついてた

僕の自慢の耳が汚れてしまった。

白い雪のような純白な耳に

鉄の錆び付いた匂い。似合わない…

傍には主だったものが釣り下がっている


ギィギィ


と音を立ててはブラブラと揺れていた。

『もう!主!』

僕は行儀の悪い主だったものを叱りつける。

けれど返事はない

『はぁ…』

これ僕が片付けないといけない感じ?

めんどくさいなぁ

『いただきまーす。』


ぐちゃっ


ぼくの一口で主は跡形も残らなかった。


『うーん…若いから美味しい!流石元主!』


これまで頬張ったことないくらい元主は

美味だった。

また、食べたいなぁ…


『また、新しい主でも見つけにいこうかな!』


跡形も無い部屋を僕はウキウキと

心を弾ませ後にした。

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ピピ 目玉焼き @medamayakitadetai

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