第26話 小学生とは……


 いつもより寝不足だったけどチグルが癒しのオーラをかけてくれていつも以上に寝起きは良かった。

 これ、慣れちゃうとやばくない?

 ブラックな環境でもいつまでも働けちゃうよ?

 前世のサラリーマン時代に欲しかった……なんて絶対思っちゃダメなんだけどね。


 いつもの朝のルーティンを終えて学校へ。

 ヤムリとチグルがいるだけでウキウキするな。

 彼らも日本の学校の文化に触れて嬉しそう。


 しかし、意識体ってすごいな。

 日本語わからないはずなのに理解してるもん。


 ヤムリもチグルも。

 楽しそうで僕も本当に嬉しいよ。

 本当だよ?

 僕のことより日本の文化に興奮してるのをみて嫉妬なんてしてないよ?


 そんなこんなでテニスの時間。


 今日はタカシさんも来てくれる日。

 もうスポンサーもついてなかなか一緒に練習できない有名人。


 でも負けたく無いんだよね。

 女神様の使徒になったんだからもっと寛容にならなきゃって思うんだけどね。

 ここは強欲にね。


 勝ちに行くよ?









  負けそうです。


  ワンセットマッチ。


  2-5


  僕のサービスゲーム。


  ちょっと使っちゃった、赤いオーラ。



 ごめんなさい、タカシさん。

 7-5で勝たせていただきました。


 ほらオーラの扱い上手くなったじゃん? 僕。

 足から腰、肩から手って赤いオーラ移動させたらさ。



 いい球いくじゃん?



 すいません、女神様の使徒が。


 負けず嫌いで。



 タカシさんのスポンサーさんも驚いてたよね。

 何故かタカシさんは喜んでたけど。


 「やっぱり俊介はすごい!」って。

 「こうじゃなきゃいけない!」って。


 十才が日本ジュニアの有力選手に勝っていいのか?


 なんか外野はざわついてたけど。


 まぁいいか。

 その後家に帰って風呂入って三人でご飯。


 ヤムリ達が美味しそうだなぁってオーラ出してたけど。

 チベットでは食べれないような料理ばかりだったもんね。

 でも無視無視。


 早めに寝るよって言って2階の自分の部屋に。


 今日は先に修行を終えてナディ様を待つ。








 『ヤクル! よかった! 待っててくれたのね?! 今から呼ぶわよ! 大丈夫、意識だけ呼ぶからお布団で横になってて!』


 興奮したナディ様の言葉で僕は意識を失うよね。

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