第24話 女神のお仕事
『ナディ様の使徒としての大きな仕事はな、ナディ様の管理する世界の調整役という仕事なのだ。』
「管理する世界? 調整役? ちょっと話が見えてこないんだけど……。」
『うむ、それはそうだろうな。後でナディ様からもお言葉があると思うが、先ず私から簡単に説明しておこうか。』
『そうですね、前情報があるのと無いのとでは大違いだと思いますし。』
この二人……知らないのが僕だけだから楽しんでるよな、絶対。
『ナディ様はな、この世界と合わせて七つの世界を管理してらっしゃてるんだ。我らも意識体として訪れたが、それぞれとても素晴らしい世界だったぞ?』
「七つの世界? それって全く別の異世界ってこと?」
『そうですね、異世界って分かりやすい表現かもしれません。ヤクルさんには思い当たるとことがありますか?』
「そうだね、チグル。今の日本は異世界ブームって言っても過言じゃないよ。大体トラックに轢かれて異世界に行くんだけどね、その時に神様からチートなスキルをもらって異世界で無双するんだ!」
『……。トラックに轢かれるというのは分かりませんが……。理解が早くて助かります。ね? リンポチェ?』
『ああ、異世界ブームっていうのが私には分からないが……。まぁ七つの世界を管理されいるのだ。それぞれにナディ様が見つけた守護者という人物がいる。今はその守護者たちが各々の世界を平和に保っているのだが……。どうやら不安な世界もあるみたいでな。そのすべての世界の調整役としてヤクルは選ばれたようなのだ。』
「すべての世界のって……。ナディ様は直接管理できないの?」
『うむ、できないから守護者を見つけているのだろう。その守護者は人間なのだ。寿命も普通にあるぞ? そういえばお前も昔言っていた魔法を使える世界もあったぞ。』
「マジで?! 僕、魔法とかめちゃくちゃ興味あったんだよ! チベットでも修行してた僧侶たち、魔法使えそうな雰囲気なのに誰も使えないしさ。火とか出してた?」
『ああ、ファイアーボールとか言いながら火の玉を投げていたな。』
「!!! それそれ! その世界行きたい!」
『まぁ調整役になったら行けると思うが……。お前本当に簡単に物事を決めるな……。』
「なる!!! 僕、七つの世界の調整役に! 僕はなる!!!」
『……』×二人
『まあ! ヤクル! どうもありがとう! もっと説得に時間がかかると思ってたのに! ヤムリ、チグル、お手柄よ!』
ん?
だれ?
もしかして……
ナディ様?
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