異次元レベルの少年期

第20話 感じる異変

 充実した日々を過ごしてるって本当感じるよ。

 保育園に通い始めても、小学校に入学しても、さして僕の過ごし方は変わらなかった。


 心からの友達はできなくても仲良くなった子供たちはいたよ。

 中身は還暦のおじさんで、体力、知識、ともに子供離れしてるって分かってるから、楽しんで遊ぶってことはなかったけど。


 なんか遊んであげてるって感じかな。

 かなり上から目線だけど、実際だいぶ上だしね。


 あ、タカシさん、キョウコさんは小学校日本一になって、今は中学生で全国でもトップレベルの選手になった。

 『俊介と練習し始めてドンドン上手くなった』って言ってたけど、僕何もしてないんだけどね。

 後藤コーチの教え方がよかったんだと思うよ。


 そうしてこのまま小学校生活を楽しんでいた頃。

 僕が十才の誕生日を迎えた日に事件は起こったんだ。

 いや、事件とかじゃないか。

 チャクラに変化がみられたんだよね。



 「ん? チャクラにオーラが残ってる? っていうか溜まってる?」


 いつも通り、寝る前にオーラを移動させてチャクラに溜め終わった時、いつもと違う感覚があったんだ。


 なんていうのかな。 

 いつもはすーっと消えていくような感じなのに、チャクラからオーラの気配が無くならないというか。


 僕自身が持つオーラは白い。

 身体中に纏わせると蛍光灯みたいに光る。


 でも第一チャクラから感じるオーラは違う気がする。


 試しにこのオーラを出してみよう。

 なんか出せそうな気がするんだよな。

 よいしょ、よいしょ。


 自分自身のオーラより少し重たい感じ。

 でも扱えないわけじゃない。


 「?! 赤い?!」


 そう、真っ赤なオーラが出てきたんだ。

 他の人の薄い赤とは全く違う、真っ赤なオーラが。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る