第9話 魔王と修行

 ノワールとキルライトは王都を出て魔法使いが住むという山に向かって進んでいく。山に着くまで一週間はかかるということなので、焦らずに比較的安全といわれる道を歩いていった。


「ふんふーん、恋のはじまりは運命の人の胸の中〜、それはいったい誰なのかな〜♪ 」

「おまえはさっきから歌ってばかりだな」

「へへー、いいでしょ。このスーパーアイドルの歌を間近で聴けるなんて、いくらお金を積んでもできないよ。これも勇者パーティの役得だね」

「俺は歌を聞くために戦士になったわけではないが」

「またまた〜、ボクの歌を聴いて心臓がドクドク動いているのを感じるよ」

「心臓が動いているのは当たり前だ、勝手に俺を殺すな」


 ノワールは呆れてため息をつく一方、キルライトは楽しそうに鼻歌を歌っている。


「あっ、ノワ兄はちょっとしゃがんで! 木の枝で頭ぶつけちゃうよ! 」


 キルライトが横の林道から伸びた枝を警告してあげると、ノワールは歩みを止めた。彼は頭上にいるキルライトに声をかける。


「なあ、そろそろ降りたらどうだ? ずっと他人に背負われて旅するというのは勇者としてどうかと思うぞ? 」

「えーっ、ノワ兄の背中乗り心地とってもいいんだけどなー」


 キルライトはすぐに歩き疲れてノワールにおんぶされていた。彼女はダンスで鍛えているため体力はそこそこあるはずなのだが、流石にハイヒールで舗装されてない道を歩くのは自殺行為である。


「あまり小言を言いたくはないが、キルライトは冒険を甘く見てはいないか? その靴で倒せない魔物に出会ったらどうやって逃げる気だ? 」

「……ボクは普段の行いがいいから大丈夫だもん」

「ほう、お前がいい子ちゃんだから魔物が許してくれるとでも? 」

「いや、きっとボクは天国に行けるかなーって」

「……死ぬことが前提か、なら今すぐ連れて行ってやってもいいが? 」

「ごめん、ごめん、冗談だって! 勇者ジョークってやつだよ! 」

「ふぅ、これが勇者のジョークとはとても思いたくない」


 怒りもせずただ落胆の表情をするノワールを見て、キルライトもこれはちょっとマズイなと察したらしい。


「ごめん、わかりました! 靴はすぐに履き替えるよ、ちょっと待ってて」

「どこへいく気だ、こんな家一つ見当たらない道に靴屋なんてないぞ」

「着替えるために隠れるの、絶対覗いちゃダメなんだからね! もし覗いたらボクのファンに殺されるよ! 」

「ふむ、わかった」


(怒り狂った大勢のファンと殺し合うのも悪くないが、今はキルライトがちゃんとした格好をするのを優先だな)


 キルライトの着替えを覗けばファンと殺し合いができるという知識を手に入れたノワールはほくそ笑みながらそこに待機をする。


 しばらくすると小走りでキルライトがやって来る、彼女は冒険者用の立派な革靴を履いていた。


「なんだ、ちゃんとした靴を持っているではないか」

「そりゃそうだよ、だってボク勇者だもん。さっきまでのは冗談だって言ってるじゃん」

「そうかすまない、お前のことを見くびってしまっていたようだな」

「えへへ、勇者を甘く見ないでよね。こう見えてリーダーとして頑張ってるんだから」


 両手を腰につけてドヤ顔をする勇者。彼女はノワールの胸元くらいまでの高さしかない身長であるが自尊心だけは巨峰のようである。

 

「そういえば先程の尖った靴はどこにいったのだ、お前は手ぶらのようだが?」

「…………あ」

「どうした、忘れてしまったのか? 」

「ああ、うん忘れちゃってた。靴を入れてくるから空の袋を貸してよ」


 笑顔で袋を要求するキルライト。その手は白く小さく綺麗であった。


「今お前が履いてる革靴を入れてた袋があったのではないか? それに入れればいいだろう」

「ぎくうううっ!? 確かに言われてみればそうだああっ!? ノワ兄のせいで気づいちゃったじゃん、どうしてくれるの!? 」

「いや、どうしろと言われても困るが」


 キルライトはそそくさと草むらに戻るとすぐに茶色い皮袋を手にして戻ってきた。


「ふう、袋ごと忘れるところだったよ」

「……そのような袋持っていたか? 」

「持ってた持ってた! ボクがそう言うんだから大丈夫! 」

「全く大丈夫ではないが……、ここはお前を信用しよう」

「わーい、ノワ兄大好き♡ 」


 わざとらしい猫撫で声で擦り寄るが、残念ながらノワールにはあまり効果がなかった。彼の興味を引きたいのであれば殺害予告をするのが一番だろう。


 そうしているうちに夜がやってくる。彼等は見通しの良い平地にテントを張り、焚き火をつけた。パチパチと音を出しながら燃える火をぼんやりと眺める。


「テントを張ったり、焚き火をつけたり疲れたねー」

「お前は見ていただけで、全部やったのは俺だがな」

「見ていたんじゃないよ、見守っていたんだよ。おかげでノワ兄の作業が捗ったはずだよ」

「そんな気はしなかったがどうしてお前はそう思えるんだ? 」


 ノワールは鍋に入れたシチューを焚き火で温めている。彼は鍋をかき混ぜながらキルライトを見ると彼女はニコリと笑った。


「いや、もしボクが見守らずにノワ兄を手伝った場合のことを想像してみてよ。絶対、なにかヤバい事故が起きていたはずだよ。もしかしたら二人とも今頃死んでるかもね」

「お前、自分で言ってて悲しくならないのか? 」

「……なんだかんだいって悲しくなる、と思っていた時もボクにはあったよ。今はもう諦めの境地に至ったのさ、えへん」

「そこまで自信が持てるのは一種の才能だな」


 ノワールは静かにシチューを一回大きくかき混ぜると器に入れてキルライトに渡す。


 キルライトは湯気が出てるシチューをフウフウと息を吹きかけて冷ました後、スプーンで一口食べると目を輝かせる。


「おいしーっ! すごーい、ノワ兄ってなんでもできるんだね。尊敬しちゃうよ」

「いや、俺だって神じゃない。できないことだってある」

「そうなの? 」


 キョトンとしたキルライトに向かってノワールは哀愁漂う瞳をしながら小さく頷いた。


「お前の世話とかな」

「ちょっと!? できるよねぇ!? ボクのお世話してくれますよねぇ!? 」

「どうだろう、このままうまく世話できないとアビスに怒られるからな。ここに置いていくのもありかもしれない」

「そんなぁ、まるで犬扱いじゃん」


 キルライトはシチューをモグモグ食べながら反論する。緊張を全く感じさせられない。捨てられると察すれば犬でももう少しは悲しそうな顔をするだろう。


「ふと思ったが、お前が勇者に選ばれる前にも勇者はいたはずだが、そいつはどうしているのだ? 」

「それは前代勇者のことだね。前代勇者メンバーは年取って引退しちゃったんだよ」

「そうか、勇者といえども老いには勝てぬか」

「まあ、まだ三十歳くらいだから頑張ればなんとかなると思うけどね」

「……三十歳ならまだまだ戦えるのでは? むしろ戦闘技術としてはその頃にピークを迎えるはずだが」

「いやー、グッズの売り上げが悪くなるからねー。やっぱり若い女の子には勝てない世界なんだよ、そこんとこ厳しいよね」

「グッズの売り上げ? 勇者としての収入が少なるということか? 」

「そーそー、勇者グッズは若い子の方が有利だからね。例えばこの『勇者ミサンガ』とかボクとお揃いのグッズだよ。一個銀貨三枚ね」


 キルライトの綺麗で細い腕には、色鮮やかな紐で編み込まれた輪がはめられていた。


「ミサンガは知っている。自然に切れるまで使い込むと願いが叶うという装飾品だ」

「そうだよ、ボクの青い衣装とピンクの髪をモチーフにしてるんだ。売れ行きがなかなかいいんだよ」

「しかし、こんな迷信じみた物も売れるとはお前は相当な人気者なのだな」

「ううん、このミサンガは魔法がかかってるから大丈夫」

「まさか願いを叶える魔法を人間は発明していたのか!? 」

「いや、これは絶対に切れない魔法をかけてるから煮ても焼いても切れないし、食べられないんだよ」

「ふむ、敵の拘束に使えそうだな」

「ボクのグッズをそんなことに使うのはやめてよ!? イメージが崩れちゃうからね! 」


 普通ならそんなミサンガ意味ねーだろ、とか詐欺商品売るなとかいうツッコミが出てくるはずだがこの二人にはそんな考えはない。ツッコミ要因としてアビスが早く戻ってきてくれるのを祈るばかりである。


「しかしこれで理解できた。前代勇者の引退により、まだ若い半人前が勇者となったわけだな」

「うん、ボクとしても強くなれたらなとは思う。ノワ兄はすっごく強いって聞いてるから羨ましいよ」

「いや、俺だって最初から強かったわけではない。これまで何度も強敵と戦い死にそうになったり、挫けそうにもなった」

「そうなの!? 参考にノワ兄の昔の話とか聞いてみたいな! 」


 キルライトは目を輝かせながら期待に胸を膨らませる。完全無敵のノワールにどのような過去があったのだろうか。


「わかった、それではまず俺が生まれた時の話をしよう」

「そこから!? たぶんボク途中で寝ちゃうよ!? 」

「ふむ、それなら俺がリーダーとして初めて集団戦をした時の話をしよう」

「……すやぁ、むにゃむにゃ。はっ!? もう話終わっちゃった!? 」

「ふむ、たいした根性だ。メンタルの強さはオリハルコン級だな」


 ここまで疲れが溜まってしまったのだろう、話を聞く前に既に眠ってしまったキルライトは頬をペチペチと叩いて気合いを入れる。


「ごめん、ノワ兄! 今度はちゃんと聞くから! 」

「いやその必要はない」

「ノワ兄、怒っちゃったよね。ほんとごめん! 」

「俺が怒ってるように見えるか? 疲れているのなら今は休め、そしたら戦いの技術や剣技も教えてやる」

「ノワ兄はボクに協力してくれるの? 」

「もちろんだ、俺達は仲間だろ? 」


 普段ぶっきらぼうなノワールが優しく笑うとキルライトもつられて笑う。普段アイドルで客に見せる営業用の作り笑いとは違う、心からの笑みであった。


「ありがとう! それじゃあ、早速休ませてもらうね? 」

「見張りはするから安心してくれ」

「すやぁ……」

「横になった瞬間寝始めるとは器用なやつだ」


 焚き火に当たりながら体を丸めるようにして寝息をたて始めるキルライト。ここまで気持ちよさそうに寝てくれるとノワールまでホッコリした気分になる。


 ズゴオオオオオオオオッ!!


 ノワールは微笑みながら腰の剣を抜いて、キルライトの顔のすぐそばに高速で突き立てた。ものすごい地響きが静寂を打ち破る。


「敵襲ううううう!! 」

「ひゃあああああっ!? なになになになに!? 」

「油断するなああっ! もし夜グッスリ眠っている時に敵が攻めてきたらどうする! さあ剣を取り俺に反撃しろ、抜き打ちテストだ! 」

「ちょっとまって、もしこれが抜き打ちテストだったらクラスで暴動が起きてたよ!? 今のご時世だとモンスターペアレンツもやってくるよ!? 」

「モンスターだと? のぞむところだ、全員まとめてかかってこい! 俺が一人一人じっくりと相手してやろう! 」

「まとめてなのか、一人ずつなのかどっちなの!? 」

「ふむ、考えてなかったな。戦いのことになると、頭より先に口が動いてしまう」

「少しは考えてから発言しようね? 」


 モンスターという言葉を聞いてノワールの闘志が燃えていた。彼は『強そうなものなら誰でもよかった』系の魔王なのだ。


「さあ、俺を殺す気でかかってこい! 」

「あのあの……、今日は疲れてるからまた明日とかはどうかな? 」

「お前はトイレ行きたい時もそうやって明日に伸ばすのか? 」

「いや、伸ばさないよ!? 生理現象はしょうがないでしょ! 」

「殺し合いとは……、生理現象だ」

「なんでノワ兄はシャバ歩けてるんだろ? 」


 アイドルのキャラ付けを忘れて思わず言葉が漏れるキルライトであったがこうなったら仕方がない、彼女は聖剣を構える。


「もー、こうなったら手加減はないからね! 」

「うむ、俺が手取り足取り鍛えてやろう! 」


 その夜、闇夜の中では剣と剣がぶつかる音とキルライトの悲鳴が鳴り響いたという。やっぱりノワールは少しばかり怒っていたようである。




☆ ☆ ☆




 そんな修行を繰り返しながら一週間、キルライトはトレーニングによって見違える姿となっていた。



「コロス……、敵、コロス……」

「うむ、素晴らしい目つきだ。その眼光なら並大抵の魔物は逃げていくぞ」


 ノワールがキルライトの荷物から手鏡を取り出して彼女の顔を映すと、そこには血走った目で獲物を狙う獣がいた。


「いやああああああっ!? こんなのアイドルじゃないいいい!? 」


 キルライトは犬が濡れた体を乾かすみたいに首をブンブンと振ると、すぐに元のアイドルらしい可愛らしい目に戻る。便利な身体である。


「戻してしまうとはもったいない。どこからどう見ても理想の勇者であったのだが」

「全然可愛くないから却下! それに急にアイドルの目つきが変わったら整形を疑われちゃうんだからね! 」

「そういうものなのか。俺もまだまだ勇者について不勉強な点があった。しかしお前の戦闘技術が向上しているのは確かだ」

「それはボクも感じるかも、ちょっとした魔物なら一人で倒せるはず」

「よし、それでは実践といこう。ちょうどいいのは……、いたな」


 ノワールの視線の先には人の二倍ほどの大きさの熊がてめえぶち殺すぞ? という脅迫的スマイルを浮かべて立っていた。


「熊ああああっ!? むりむりむりりりりいいいっ!? 」

「大丈夫だ、落ち着けば倒せる。一見無理そうな相手でもよく観察すれば勝機はあるものだ」

「そ、そうかなー、無理っぽいけど? 」

「いいか? あの毛並みを見るとあれはおそらくメスだ。そして殺気から推測すると最近子供を産んだのだろう。以上のことから、あの熊は子供と仲良く平和に過ごしていて、天気もいいからこれから一緒にピクニックでも行こうかー、という家族団欒中の場面だな」

「なんかメチャクチャ倒しにくくなる情報だよ!? じゃあ、見逃してもいいんじゃない? 」

「キルライト、生き物は何かを守る時に強くなるものだ。そして、それを全力で叩き潰すのが勇者なのだ! やりがいがあるだろう? 」

「ゴミクズ以外の感想が出てこないんだけど? 」


 自分のやろうとすることに疑問を持ってしまうが目の前の熊は魔物であることは事実、放っておけば餌を求めて人間に危害を及ぼす可能性もあるだろう。


「さあ、その聖剣を抜き、敵を倒して見せろ! 」

「こうなったらやけくそだああああっ! 」


 キルライトは聖剣を鞘から抜き、熊めがけて走る。彼女は渾身の力を込めて体を捻りながら叫んだ。


「うおおおおっ、ホーリー勇者スラッシュ! って、足が滑ったあああっ!? 」


 空を真横に一直線に薙ぎ払う勇者に受け継がれし剣技を発するが、修行の疲れからか体勢を崩しつつの技の発動となった。


「こ、これはっ!? 間違いない、俺と戦ったあの勇者の剣技そのものだ……」


 幸か不幸か崩した体勢から放たれた剣技は全盛期の勇者並みの威力で敵を斬り裂く。当然そこらの一般魔物の熊程度では一撃で地面に倒れ込んでしまう。


「うそ……、そんなつもりはなかったのにボクが一撃で殺しちゃった。どうしてこんなことに……」


 キルライトは手を震わせながら呆然とした表情で倒れた熊を眺める。そんな彼女の肩をノワールはポンと叩いた。


「やっちまったなキルライト、現行犯で逮捕する」

「いやここ殺人シーンじゃないからね!? もしそうだったとしても刑事の出番はまだ後だからね! 」

「ふむ、キルライトが紛らわしいセリフをいうから勘違いしてしまったではないか」

「家事が終わって途中から番組見始めたお母さんかな!? 」


 この世界では『転送映像出力装置(商標:テレビ)』という離れた場所に映像を送信できる魔道具がある。そのテレビでは面白い企画や番組が放映され、人々を堕落へと導いているのである。ノワールは探偵ものの番組を見て勉強していたのだ。ちなみにキルライトもアイドルとしてテレビ番組にはよく出ているぞ。


「何はともあれ、お前の勇者の剣技しかと見届けた。今までの非礼を許してほしい、お前は立派な半人前の勇者だ! 」

「素直に喜べないけど、勇者とは認めてくれるってことだよね? 」

「それ以外になにがあるのだ? まさか登場人物の気持ち分からないタイプか? 」

「わかるって! これでも学校の成績はそこそこ良かったんだからね! 」

「ほう、なら今の俺の気持ちを『ア〜シ』のどれから選べ」

「文章も選択肢もわかんないじゃん! サイコロをだしてよ、サイコロを! じゃあもう『カ』でいいよ、妙に選択肢の幅が広いなあ」

「正解は『ユ』だ、いろはにほへと順の選択肢だぞ? 」

「クソ問題すぎるよ、暴動不可避だよこんなの……」


 問題には不正解だったものの、キルライトが勇者として認められたのは事実である。


「まだ先は長い、しっかり着実に実力をつけていけば戦闘は問題なくなるだろう」

「うん、ありがと! 」

「よし、じゃあ修行を再開するか」

「えっ、修行ってさっきの熊を倒して免許皆伝的な感じで終わったんじゃないの? 」

「そんなわけないだろう、人生死ぬまで修行だ。さあ、剣を取れ」

「……あはは、あははははははははは! 」

「そこまで喜んでもらえると俺も感無量だ」

「もうやだああああああああああ!? 」


 その日も夜遅くまで修行は続き、近所の住民から騒音の被害届が出される。後日、アビスにこのことでたっぷり叱られることは二人はまだ知らないのであった。

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