第4話
後に男児の母が我が子を抱きしめながら言う。
「ありがとう、そうでなければ、みなだれだっておもっていた。あの消えた子は、おなかをすかしていないかと」
お坊さんが呼ばれた。箱の中を見る。手を合わせる。全てが初めて見ることだ。袈裟懸けの人。剃髪。合唱。
真似をした方がいいのだろうか。
こちらに任せなさい。お坊さんは、蔵をお堂として使うか、お堂とやらを建てるかを聞いてきた。外に、やる。と村長が畏れながらなんとか答える。
お坊さんさんは全てに頷くと、必要なことを全てした。
箱の下には簀子のような塊があり。
いたわるように読経とやらがされ、簀子ごと即身仏は橙の眩しい装束を纏って。
お堂に祀られた。
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