第14話英雄と呼ばれる前の話 その14
場所アルボレナ
登場人物
ミグロptの4人
商人 ゴトー
【本文】
他冒険者組合に5連続自動弓が渡り始めたので、久しぶりのオーガ討伐にでる
畑も入植者用に拡大し、作物こそまだだが人間で多少は植えているようだ
久しぶりのミグロptで改良5連射自動弓の評判を聞く
ロックの音がほしいといっていたのが大魔術師のエフカさんだ
5日目まで行きオーガを見つけ討伐しておく
相変わらず早い もう1分以内じゃないかと思う
ミグロさんから帰りに他pt向けの5連射自動弓供給はどうなっているか聞かれる
ミグロさんは『そろそろ売ればいいだろゴトー随分銀貨の助けになるぞ』
ゴトーはまだ改良の余地があるので”まだ”とっていないと答える
新規開発の3連射自動弓を売ろうと思ってる
改良短弓よりだれでも扱いやすくするため3連の自動弓にした
昔の自動弓のように壁に取り付けて連続発射できる構造で馬車の中から発射する
距離は15mより伸びて20m程度、改良短弓よりは重く、5連自動弓よりは軽い
ただ今は腕にもって歩ける大きさではないし重さでもない
金属レールの長さが50cmあり肩当もあるので手が届かない
現状馬車の側壁から発射するためのものだ
ここ西南の冒険者組合の分が優先は変わらない
5連射機構は複雑な分、性能維持の間隔が短いことが欠点か
柵に設置してある5本一斉発射の5連弩は月3台生産出来ている
5連弩は同じ機構が5つあるだけなので、性能の維持間隔が改良短弓より長い
柵外に向かって5連弩が並んでいてオークが出れば発射、ゴブリンが出ても発射、討伐系が寝てても発射して討伐できている
普段は収集品の苗木の成長を見ている人が、『ゴブリン出てきたので討伐しといたよ』だ
なかなか他の冒険者組合では聞けない言葉だ
討伐の帰りにミグロptのメンバーと季節外れのゴブリンの角とオーク7匹ほど討伐して戻る
倉庫にゴブリンの角を放り込み、やっと魔石販売ができる量までになった
これで西南冒険者組合の立ち上がりまでは終わり商人ゴトーの本領を発揮して4か月と12日で独立して運営出来るようになった
後は無料期間中に住宅を作れるだけ作る
農地の作成が遅いのは2時間北にある今の柵内から食料が持ち込めるためだ
もう一度馬車3台で戻るので、夕方までは寸胴8つを消費し滞在員だけなら自給は必要ない
また保存食材は南冒険者者組合からやってくるので、最初から芋を植えて3年後の収穫予定だ
追加食料は狩猟で得た食料と出荷しない収集品を使う
ゴトーのイノシシ肉の燻製、干し肉づくりも味を工夫しておいしくなってきた
現状育てている根菜類は季節を変えて5種ほどで季節により変更される
自給率0%で2年は過ごす予定だ、農地がまだできないのでロクに育たない
先に西南の収入になる3連続自動弓で儲けるよ
西南と南の柵が安定したのでゴトーは今度はオーガとオーク魔石で特産品を作る
これまでは補修用の魔石は販売していたが、ゴトーに思惑がありただ収集だけにとどめていた
討伐パーティーだとフルサイズ72だが、収集だけで討伐をしなければ4サイズだ
冒険者の魔石、卒業の魔石、パーティー用の魔石などもすべて4サイズで作られる
最も身近なそのまま使える魔石だ
魔石箱の単位は基本36個一組、魔石の使用単位は18、36、72だ
これはいわゆる兵士用の魔石サイズで規定品3種類しかない
一方冒険者が良く持っている魔石は4、8、16、32の4種類だ
定期的に72なのか確認をする仕事があり、72ならそのまま魔力分配するが72未満は補修用の魔石でサイズを上げる
補修の実際
36サイズは36の魔力量がある、36から32サイズの能力88%まで時間経過で落ちてくる
この場合だと8サイズを追加し魔石を合成して44にする
実際はサイズ44魔力値は初期化するので魔力値48になる
今度は44から88%になると52サイズにして72サイズまでこれを続ける
72サイズ未満はこうやって追加しながらサイズと魔力値を上げていく
補修で使うのはこの8サイズを追加する作業がほとんどだ
新規魔石制作の実際
32魔石に4サイズを足すとフルサイズの半分36になるので、新規のパーティーの攻撃魔術師向けの魔石になる
オーガのように32サイズが多いものもあれば32+4で36
オークのように4サイズしか取れない魔物なら4+4+4+4を2回作り36
回復魔術師が使う単体でオーガ魔石72サイズと攻撃魔術師が使うオーガ魔石36+オーク魔石36を混ぜ合わせた72魔石が新規魔石制作だ
幸いゴトーは装備作成能力+50%がついている、うまく作れる器用さは高いだろう
魔法に関しては200%最初からついている
エフカさんと一緒にこれまでやっていなかった魔石制作をやってみる
魔法の訓練、習熟はやる気がないのはここまでの西南の開設でよくお分かりだろう
魔石はね、、売れるんだよね
それでいてね、、、魔法の訓練と習熟ができるだよね
ゴトーが馬車貯金を取り崩してまで買ったものは、馬に甘えながらでも作れる魔石の制作道具だ
魔石を2つ取り出して専用の治具で温める、温度は80℃、合成専用の器具を使って作る
素になる大きなオーガ魔石72を装備して魔石が溶けたころ合いに器具から取り出し別の容器で固める
別の容器に移したら精霊魔法の魔力受け渡しを使い、溶けているオーガ魔石に魔力を分配する
魔力を受け渡してオーガ魔石を4を2つで8、分配で4追加するので魔力値は12の魔石ができる
これが8サイズの魔石制作だ、後は冷えて固まるまで分配を維持する
エフカさんはこの道のベテランで手際よくやっていく
ゴトーはこれが初めてで8サイズ魔石で魔力量は12になる
魔石の形がいびつだが形がどうでも性能は同じだ
その点エフカさんはきれいな丸になっている
オーク魔石も取れるので同じやり方で4サイズを8サイズにする
8魔石なので魔力量が12、固まるまでの時間はオーク魔石はサイズが4なので早く固まる
今回のオーガ魔石は4サイズを2つ使ったので同じように溶けたが、オーガ魔石は32が多いので溶けるまで時間がかかる
先に32を温め4魔石を足せば36魔石、魔力量は38になる
4サイズだけで36サイズを作ると8魔石で12なので魔力量は48になる
ただこの魔力量とサイズの違う状態は一時的なもので、結局72魔石はは72魔石に落ち着き88%になった時点で魔力分配で72に戻す
オーク72なら72魔力量だがでは144魔石背負えば72魔石でも144になるよね?
ここで気を付けないといけないことは精霊魔法のアクティブスキル以上にはならないゴトーなら今は200%が限界だ
ゴトーは32x6 192魔石を作りオーガ魔石192まで対応した
すなわち36魔石なら並行5つ、72魔石なら並行して2つできる
それまで地道にサイズを合わせて、おいて魔力量を測って、、、必要ないです
魔石を80度に熱して魔石が溶けて固まるまで魔力を入れるだけ、手順も簡単だ
エフカさんから『これがチートってやつだな』
ゴトー『間違いないですねえ』
いびつで見た目はわるいが性能はいい
これは何度かして慣れれば、さらに消費魔力軽減になるだろう
奇麗な青色のオーク魔石と透明なオーガ魔石をつかって、ゴトーは以前みた石の剣にあった魔装具を作ってみる計画がある
これがゴトーの運命を一転させることになってしまうがこの時はわからない
ゴトー専用ではなく他の人にも使えるようにしたい
魔法剣自体は石に何かの魔石を組合わせて作られている
石の剣を使ったとき青色の魔石でフェンリルを使っていたので、青色のオーク魔石を集めフルサイズ72で作った、オーガ魔石もフルサイズ72だ
なぜオーガ魔石が不足するかというと オーガ魔石は個別に固めて各魔石を【仲介】する役割がある
フルサイズ魔石72は使用する魔法により使用量が異なる
精霊魔法だとオーガ魔石72とオーク魔石72の別の2つが必要になる
イフリートもウンディーネも魔石は個別に必要だ
これは回路規模が大きい精霊魔法の特徴だ
魔石制作は原材料を熱して魔力を入れていく作業だ
持ち主に戻れば持ち主が魔法回路を書き込みする必要がある
今回は精霊魔法用の魔石を作る、まずはフェンリルを作ってみよう
いびつだが固まったので、オーク魔石72に精霊魔法のフェンリル発動回路を書き込みオーガ魔石72と【連結】させる
先ほど作った192魔石に各魔法回路を書きこんでおいた
連結用のオーガ魔石は精霊魔法の魔法の受け渡しと同じ回路をオーガ魔石に192から書きこんだ
この同じ回路をコビーできるのは魔装備能力者だけだ
通常の魔石書き込みは回路を書き込むことはできるがコビーはできない
このことに気づくのは王都で魔装備者のアイテムを作った時だ
【同じものコピーして書き込めばよいだろう、180もコピーするのやだよ】
『回路通り書き込むことは出来ますが、コビーなんて誰もできないですよ』
それで別の方法で144魔石で威力666%で消費魔力1/6.66になる方法がMASKで実現でき180人分作る羽目になった
精霊魔石これまでの『仲介』はではなく魔性同士を『連結』にすれば魔力消費2倍は消えるはずだ
ゴトーが計算行程を改良した魔石同士で行う計算式を書き込む、こちらにも魔力受け渡しと同じ回路も書き込んだ
ヒノキの棒に計算用オーガ魔石--連結機構ーーフェンリル発動魔石--連結機構、精霊魔法用魔石の順で3つ魔石を装着する
ゴトーはアクティブスキル200%なので威力は2倍のものができたはず
魔力消費は連結なので魔力72ならゴトーの消費はも36になるはずだ
連結の欠点は魔石は2つから3つになるということだ
ここで精霊魔術の解説をしておこう
これまで使われてこなかったのは、発動まで時間がかかるため固定物ぐらいしか当たらない
魔力は索敵8分、発射5分といったところ
敵が出現して13分じっと待ってもらう必要がある、動いたら索敵はやり直しだ
ゴトーの学校での精霊剣発動もこの状態だった
今回は距離は攻撃魔術と同じ20mから範囲固定の扇型に変更、かろうじて実用性があるまで改善した
索敵を行っていること、範囲攻撃の範囲が狭いことだ
このため何か動くものがあればそこに集中するして魔法を使う
動かなければ均一で動けば集中する
そう、、、魔法でフェンリルで固めて狩猟ができるようにした
精霊魔法は神霊魔術を含んでいる
神霊魔法に加えて火はイフリート 水はウンディーネ 風はシルフィード 氷はフェンリル 土はいない その代わり悪魔族対策のエクスカリバーがある
特徴は魔力消費が激しく通常の火魔法と比較すると一回の魔法で2倍魔力消費をする
理由は精霊魔法は魔石を2つ装備する必要があり、魔石2つとも同じ魔力を使う必要があるためだ
今回は計算用ではないほうの魔石に1か所魔力を使った
神霊魔術を除くと精霊魔法はほとんど使われていない、例外は魔力受け渡しだ
これだけは元の設計者がほとんどの人ができるように設計していた
今は精霊魔術といえば、ほとんどの人ができる魔力を渡すことを指している
通常よく使う神霊魔術は賢者が治療に使う魔法だ
回復はアークエンジェルの精霊
毒はアークへモビットという精霊
マヒはアークスネークという精霊
呪いはアークジンの精霊と分かれている
この4つが神霊魔法だ
精霊魔術の練習は6歳になるときに魔力を渡す練習から始める
そのため魔法が一切使えないごく少数以外は精霊魔法の受け渡しだけはできる
ごく一部というのはタレントがない人のことだ
ミグロさんのように魔法は全滅でもタレントがあるので、魔力の受け渡しは使える
戦闘中の回復は回復魔術師が回復を行うが、勇者の魔力を使い勇者が自分で回復する格好になる
回復魔術師が使うソートは本人の意思とは関係なく魔力受け渡しをする魔法だ
ソートされたメンバーはシェアという魔力を受け渡す状態になり30m以内の回復魔術師が選んで回復する
この便利なソートもシェア内の全員が魔力切れなら、回復魔術師が直接体に触れて回復しないといけない
治療などがよい例で行動制限の呪いを受けると回復魔術師が直接触って治療をする必要がある
シェアはあくまで体力回復だけに適用される
精霊魔法と属性魔法との違いは威力と効果範囲だ
精霊魔術は属性魔法の威力は同じとすると、範囲が単体攻撃に近く狭い、魔法防御はない
魔力2倍の消費で、索敵をして場所指定しないと使えない
索敵時間はかかり、魔法を13分後に発動する
基本固定物にしか使えない
攻撃魔術師が使う属性魔法は威力は精霊魔法と比べると、消費魔力は通常、初めから20m先から扇型で広範囲攻撃、なにより魔法防御が優秀だ
索敵はいらない、体が向いた方向の前方50-60mまで魔法発射する
炎が飛んでくれば炎の防御、雷が飛んでくれば雷の防御をする
防御魔法の使用する魔力量は攻撃時の√3倍使う
この数値はフルサイズ72魔石でのことで、魔石サイズが小さくなると距離が減る
属性魔法の魔石が72のフルサイズ魔法の有効射程距離は50-60m、16サイズなら10mもなく20m先以外は魔法が使えなくなり、魔法防御は気持ちあるかな?程度まで落ちる
攻撃魔術師が求めるのは大きい魔石を作り距離を伸ばすことだ
72魔石2つの回復魔術師の30m先と36+36の魔石で済む攻撃魔術師の20m先は魔石の大きさが違うために距離の違いが起きる
大きさの分距離だけ伸びるので定期的に需要がある、既存の魔石の補修の需要もある
実用距離30mまで伸びるのは大体20年といわれている
先人たちが引退をしたときに譲り受け、30m以上の距離で討伐ptに回ってくるのでこれまでは問題はなかった
問題は新規の討伐ptの魔石が余りないということだ
これまでの精霊魔法と攻撃魔法--属性魔法--の解説は終わる
ゴトーは何でもできる魔法剣士で精霊魔法の魔法剣を使っている
魔法剣は武器攻撃と一緒に魔法攻撃をすることで、攻撃魔術でも使えるがこれまであまり使われていない
勇者から先に攻撃魔術で範囲攻撃して近づかれたら勇者の剣で攻撃するときぐらいだろうか
ゴトーの使っている近接攻撃なら索敵もなにも武器を突き刺して、その武器の先端に装着した魔石から直接精霊魔法を発動させれば魔法剣になる
ただし魔法発動は5分後だ
こんな不便な精霊魔法をある理論を使ってゴトーが魔装備能力でフェンリルを遠隔攻撃可能にした
索敵も通常の攻撃魔術発動の3秒にはかなわないが12秒にはなった
そのある理論は、、多分皆寝ると思うのでさわりだけ書いておこう
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