第13話英雄と呼ばれる前の話 その13
場所アルボレナ
登場人物
ゴトー17歳
アスナpt、ミンカpt、アルプスpt
ミグロさん 27
【本文】
自動弓は1本+4本の組み合わせで共通部分は5つとも一緒、ここは慣れるのが早いだろう
連射部分は面倒なつくりなので、最も製作が大変なところだ
分解した途中まで組み立ててある部品を見ながら、同じものを作っていく
わからない場所はゴトーが説明する、制作に慣れてもらうしかない
組み立ては主に自動弓の折り畳み固定部分と発射部分、台車部分に分けている
台車と矢の生産は製材所で制作して、冒険者組合で24人の自動弓を制作している
一人だと慣れれば10日で組みたてかなと思っている
教えながらなので時間はかかってしまうがまずは普及の時期だ
組み立てした1台を使ってみる
アスナptと近くで何か動物で試験をする
8人のptでゴトーを入れて9人、運の悪いイノシシが通りかかる
ゴトーが「討伐開始」の合図で4本連続発射、既存の設置してある自動弓からも一斉に32本の矢が順に飛んでいく
運の悪いイノシシに8本命中、ひとたまりもない
勇者のアスナさんは矢だらけのイノシシを見て少し興奮している
ゴトーは「オーガがシビレ草ありで8本命中で効果が出ます」
「ただ一回は暴れるのでそれは避けてください」
外れた矢は回収しておき、また弓矢を自動弓に入れておく
補充弓矢は50本ほど持ってきていて命中した分だけ補充する
5回イノシシに遭遇して4体をお土産に持って帰った
ゴトーはイノシシの干し肉づくりを始めた
また燻製で日持ちできるように加工する
翌日はミンカptだ
場所は変更し昨日と同じ索敵が発射の合図をしたら連続32本発射
今日もイノシシは3匹が捕まった、今日も干し肉と燻製を作る
翌日からは討伐収集系問わず同じように自動弓に慣れてもらう
イノシシのお土産は3匹以上お願いした
食料はまだ植えてもいないのでずっと配送生活だ
睦月になり集合住宅は4棟でき16棟になった、4人部屋から滞在員は2名部屋に変更する
次は3棟を作る
1つの部屋は製材の家族が1家族越してきたので、宿泊所に泊まる
これで強固な柵の延長を開始できる、やはり1日時間の往復は作業時間が少ない
ゴトーは弓制作の教師の合間に収集作物の育成を始めた
まだ討伐も食料輸送以外の収集もずっと移動して住宅作業員だ
如月になり19棟になった、ゴトーが収集した産物を西冒険者組合で売りに行く
今月も3棟製作する
先月来た家族は宿泊所から移動し1部屋に入居、討伐ptを交代で宿泊所滞在にした
遠距離の収集になるので護衛に回すことにした
他の討伐ptのメンバーは戻るが、収集は4人は3棟のうちの残り2つに入るようだ
ゴトーも収集をしているが毎日戻る必要があるので遠距離には行けない
4人入居してくれれば、ゴトーが近場で収集している収集物の拡大は任せてよいと思う
ゴトーは東の収集と先に農地を見ておきたい
東に向かって収集物を移設しているが、馬の飼育に適している場所だ
高低差もないし小川も多い
西南で2つは定期的に需要があるので拡大はした
樹上にある果樹が食べれるとよいがさてどうだろうか?
弥生になり22棟になった
住宅はこれからも3棟づつだが収集品の種類別に農地を追加しているので1棟づつ作るように変更する
この1棟は滞在するのではなく育苗に使うので、建付けはそこそこでよい
収集はそろそろ収集の生産と生産と収集専門に分かれる時だ
4人でやってくれているので、収集品をまとめていくのがずいぶん早い
東にも見た範囲で1つ樹上の産物の追加に終わりそうだ
この辺りの収集品はこれで3種類しかない
樹上のものは簡単に移設できないのでもうすぐ収集品は終わりそうだ
ゴトーが作っているイノシシの干し肉と燻製は住宅建設員のおやつに配っている
自動弓制作は月3台制作で安定した
それにそろそろオーガが出てくるようになった
連射機構は一番大変なので人員を集中させていたが、制作に慣れたようで2ptでオーガ狩りに出かける
パーティーはEランクpt同士18人の大所帯だ
迷いオーガは見つけていたが自動弓の制作習熟が先で見逃していた
オーガの討伐手順の確認、始めはゴトーが指示を出す
4時間ほど歩きオーガの居そうな鬱蒼とした森を見つけた
自動弓は84か所に設置してある
収集品もあるのでついで収穫しつつ自動弓を発射状態にしていく
弓矢を装填して1本発射、着弾地点を確認しておく
18人で3台づつ5連射自動弓を発射状態にした
まだオーガまでの距離は30mで射程範囲ではない
ゴトーが「おびき寄せます 撃ったら予備の自動弓の位置まで向かう いいですね」
さてと場数を踏んでいるところでも見せますか
ゴトーはわざと見つかり改良短弓から弓矢を打つ、オーガをおびき寄せる
指定位置に来たら待ち伏せされた5つの自動弓20本の餌食だ
10mを切った時に「発射」と叫ぶ
命中は20本中13,4本ぐらいか、、ゴトーも予備の連射弓のところに向かう
足取りがすぐに重くなるオーガ、3歩歩いてもうしゃがみ込む
ゴトー「魔術師 雷魔法3連」
すぐにオーガめがけて飛んでいく雷の数9本、命中して膝をついた
ゴトー「勇者前に」アスナさんとミンカさんが来る
右腕はアスナさんが攻撃し離脱、ミンカさんは左太ももを攻撃し離脱
流石にミグロさんのように一刀両断とはいかない
ただオーガは膝をついていた状態から倒れ込んだ
ゴトー「弱点探知、、、、勇者あと2回攻撃」
勇者たちは左腕にミンカさん、右太ももにアスナさん
倒れて動かないのでミンカさんが弱点の首を狙い一刀いれてすぐさま離脱
アスナさんは動けないように左足の腱を切っていた
ゴトーは生命活動が終わるまで待ち近づく
オーガの心臓の停止を確認し「討伐完了です」
安全第一誰でも簡単オーガ討伐だ
さわざわしているが5連射自動弓を使用すると討伐で2分
5連射自動弓がなく、濃縮シビレ草を使わないときはミグロさんたちでも20分近くかかっていた
魔術師と回復魔術師はオーガから手際よく魔石を取る
すぐに外れた5連射自動弓の弓矢を回収し、周辺の5連射自動弓に弓矢を補充して冒険者組合に帰る
事前に自動弓を運びこみ、今回は歩きで来た
帰りは気分がいいのか、補充弓矢を下ろして軽くなったからか、説明なしなのかわからないが3時間で到着した
夕食の用意が丁度できたころに帰ってこれた
ゴトーは樹上の収集品の育苗の1棟ができたのでこれから育ててみる
これでもう歩いて行ける範囲の収集物は終わりでよいだろう
この冬の時期にとれる産物は貴重だ
西にも出荷できるだろうし、物不足時期は買取料金高いしね
勇者のアスナさんは『ほんとに報告通りだわ オーガが3分よ3分』と大声で話している
<アルプスptに同じ説明する手間が省けたかな?>
聞いていた勇者ミンカさんはゴトーのところまできて
『すごいわ 私たち30分コースだったのに3分よ 間違いない?ホントにアスナあってる?』
ゴトーは『報告書通りですよ』
<自分も目の前で見ただろう、、、と思っているが口には出さない>
余程短時間討伐がうれしいのだろう、アスナさんは討伐ptだけではなく収集系の人にまで今日の英雄譚を話している
大声で聞こえていたとは思うが、収集をしている人員も黙って聞いている
弥生になってもサイクロプスの目撃報告はない
住宅建設を月3棟に落としたので5日目まで他のptも討伐、収集に出かけた
油断は禁物だが一時出てきたのだろう
翌日はイデptとジョーランpt、その次はアルプスptとサンドラptを連れて順にオーガを討伐していく
討伐は3分以内、往復8時間近く歩いて、準備30分討伐は2分足らずで弓矢を補充をして帰ってくる
軽量化もしたいが慣れてもらうことが先決のように思う
南の冒険者組合に連絡を取り当面の訓練用の5連射自動弓を送る
半固定なので発射位置を一か所固定して、届く距離と速度を覚えてもらうだけでよい
人間の能力を使わず、物量で対処する方針だ
この西南の柵周辺にも設置してある、住民でも射程内ならゴブリン、オーク、オーガなら採集していても対処ができる
討伐もできたので誰かのptに帰ってもらい、使い方を広めてもらう
返答は相談して決めるが、そうなったら見込みのありそうなptはそちらで選別してくれていいということだった
広報という点ではアスナptが最適だ
オーガもオークも多くなったが、自動弓ある場所には近づかなくなった
これから設置場所を追加していくで良いか
冒険者組合開所の師走から弥生でやっと生産まで回りだした
収集系のptは主食の芋生産の仕事に変更して、現地で住宅の加工をしだした
製材も2家族が引っ越してきて滞在人員が45名に増えたので見様見真似で加工をしている
往復4時間の差は大きい、滞在員が増えるとそれだけ開発は進む
ゴトーが収集品をまとめておいたので小屋に泊まり実が大きくなったものから南の柵まで輸送をしている
果樹のならない樹木は基本的に残しておき、馬の柵の起点に使う
収集する産物は柵で囲って生産を増やす
弥生の3日に製作した連射弓と一緒にアスナptと一緒に南に帰ってもらう
半年の予定だったが、5連射自動弓の制作も一人で制作していた
アスナptを戻すが西南と南は馬車で2日だ
部品の輸送もこちらに来る保存食品の輸送の戻りの荷物で運べる
南の冒険者組合に戻るアスナさんはラム酒でお疲れ様会を開く
収集で暮らしていたptが住宅の生産に変わるものがいるぐらい安定している
住宅建設は続いていて収集小屋2棟が終われば、住人用も2棟はできそうだ
柵の拡大は制作ptがいて常時行えるというのは非常に心強い
住宅を無料のうちに拡大できるだけ拡大する
西南はこれから農地開拓が主な仕事で、討伐系ptはいよいよ馬車で周囲の討伐に向かう
馬車を持っているptばかりなのでうらやましいものだ
自動弓は本来制作する予定だった製材のルーカスptの人員とその家族が入居することで対応する
南の冒険者組合から弥生の6日にゴトーに馬車のプレゼントだ
うれしい 念願だった自分の馬車だ
本来この5連射自動弓で一儲けできそうだったが、ミグロさんのアドバイスで
『ここにいてこの5連射自動弓の窓口になり、他の冒険者の世話をしたほうがいい』と聞いた
『見返りは求めないがそちらのほうが近道だ』と教えてもらった
1年後でも馬車を持つのは厳しいかったが、まだ西南にいるアルプスptとミンカptに代表してお礼をしておく
ミンカさんは【商売の神様へのわいろ】だそうだ
新造の馬車はここで作ったもので、戻って来た馬はウインザーといってゴトーの愛馬なんだよ
この機会に製作系が不足している南では討伐ptより製作ptに変更するそうだ
<実際には討伐より製作系と少数の収集系でなりたっていて儲けていたが>
弥生の末まで滞在するが研修期間が終われば、学ぶX、稼ぐ〇と変更したようだ
南冒険者組合には小麦の生産施設で使う機械部品の製造をしている
ピニオンとラックギアと金属筒を作っているので、何度か補給物資と一緒にもってきてもらった
ゴトーは貰った馬車を収集系から生産系に変わった人たちに貸し出す
当面草刈りをした場所にイモを植えていってもらうだけだが、西冒険者組合まで戻る馬車3台はずっと継続して戻っている
討伐系ptは5日勤務3休で回すが収集系は基本休みがない
最初は4棟、今は3棟ごとの共同住居を続ける
大きな侵入防止策柵も生産をして延長しているし、農地はまだまだ立ち上がらないし、馬の農地はさらにまだまだ先だが入居先が無料期間内でできるだけ建築しておく
収集ptの人は討伐ptが休みの時に馬車を借りているが、馬車はいくらあっても困らない
ゴトーの馬車の貸し出しはゴトーが出かけるとき以外、自由に使ってもらう
費用は8日で銀貨10枚に設定しておいた
馬車の部品はここでも作れる、馬の維持用の経費と消耗部品代だ
生産系に変更したptの睦月に植えた大根が弥生の末に収穫できた
ゴトーが生産物を買い取って皆様にごちそうだ
銀貨1000枚の大盤振る舞いだが、ゴトーは月に400枚近く稼いでいる
馬車のレンタルなんてお安い御用だ
3か月ごとに銀貨1000枚は失うが、元々が馬車貯金だ
馬車が手に入ったので貯める必要は当面ない
馬は長生きで60年は生きる一生ものでその分の金貨20枚と高い
金貨なんて見たことないゴトーだもの
ゴトーが合間を見つけて制作して馬の厩舎ができたので農地の作成に馬を入れる
通常は厩務員を頼むが、ゴトーがいる
ゴトーは厩舎に引っ越した
馬が入ると農地は早い、土起こしの金具をつければ散歩で人間6人分だ
馬の散歩に行くついでに草刈りした場所を走らせれば新規の畑を耕してくれる
毎日朝夕の散歩を6日やれば畑ができたので、芋をさらに植えていってる
収穫はせず土に埋めておけば勝手に芋は広がっていく
今の芋はイノシシをおびき寄せるために植えている
収集品は本来冬はそこまで稼げないが、西南は馬の育成地に適した土地でウマウマ草が冬でも大量に育つ
休息地、訓練地、放牧地、退避地も作れるほど広い場所だ
東に向かって馬の育成、南に向かって収集物採取の後集中生産
厩舎と柵はまだ簡易なものしかないが、夜になると寝る為に厩舎に戻ってくる馬
農地はとりあえず作れたので来月からたい肥施設を作る
弥生の末になりミンカさんもアルプスptも南冒険者組合に戻っていった
代わりに南冒険者組合から制作見習いで8人来た
卯月になり25棟になり、南の冒険者組合に戻った24人分が空く
制作見習いに入ってもらい、自動弓の制作をする家族を先にいれる
今いる収集ptと生産系ptの仕事は回せるようになり、近隣索敵も討伐ptと収集ptで回せている
ずっと柵の近くにいて元から開発になれている事を差し引いても早い
南冒険者組合にお礼の5連射自動弓を送る、新たにコッキング完了時に音を出す機構をつけた
取り外せるが、使うときは出鼻をくじく用途で使うので、事前に一人当たり予備も含め3台は発射できる状態にしておく
20分が安全に3分で討伐できれば誰でもやるだろう
西南の予備分の生産、発射機構の交換修理があるので、人は増えたが月に3台の自動弓生産は変わっていない
一人で組み立てができるようになるのは3か月でよいので、今後もこの方針でよいだろう
当初のゴトーの教師は必要なくなり10人ほど自動弓制作の追加人員を入れる
マリアptの家族が西冒険者組合から引っ越してきた
これで満室になった、今月も月4棟作る
5連射自動弓が安定して、馬車の制作も順調に進んでいる、強固な柵の延長を始める
柵用の木材は南の柵まで向かうことも多くなる
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