第7話 バイバイね…… 13 ―腕が折れようが何だろうが―

 13



 ドカーーーンッッッ!!! バリバリバリッッッ!!! ビキビキビキッッッ!!!


 ジャスティススラッシャーが生んだ巨大テハンドの亀裂は、攻撃を加える度に深く深くなっていった。


「もう少し……後、十発くらいだな!」


「本当かボズ?」


「さぁ、分かんねぇ」


「なんだそれボズ……」


「感覚の話だからな!!」


 セイギはニカッと笑うと、『後、十発!!』と言える位にまで深くなった亀裂から一旦視線を外して、後ろを振り向きユウシャを見た。


「ユウシャ!! 輝ヶ丘まで後一歩の所まできた! もう一踏ん張りだ!! 気合い入れて頼むぜ!!」


 セイギがこう呼び掛けると、ユウシャは


「言われなくても分かってる!! そっちこそ!! 腕が折れようが剣を振れよ!!」


 ……と、言い返す。そして、ユウシャは再び二丁拳銃を構えた。


「へへっ! 分かってるよ!! さぁラストスパートだッ!!!」


 セイギも大剣を構える。ユウシャの光弾を大剣の力へと変える為に。輝ヶ丘へ戻る為に。

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