第3話 閉じ込められた獲物たち

第3話 閉じ込められた獲物たち 1 ―夜の輝ヶ丘を狐が歩く―

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 コンコン……コンコン……


 太い尻尾を揺らしながら、夜の輝ヶ丘を狐が歩く。


 コンコン……コンコン……


 "真っ赤な石"をばら蒔きながら、二本の足の大きな狐が……


 そして、狐は呟いた。


「さぁ……準備は整った。輝ヶ丘よ、真っ赤に燃えろ」

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