第1話 血色の怪文書 15 ―ダメだ、入れない―

 15


 事件発生を知った正義は、早速事件現場へと調査に向かった。



 …………が、



「ダメだなぁ……ここもだ。ちっとも近付けねぇ」

 事件現場へと来てみたものの、警察や消防が現場を囲み、一介の高校生でしかない正義は事件現場を遠巻きから見る事しか出来なかった。

「これじゃあ、ただ野次馬しに来ただけだぜ……」

 正義は嘆いた。だってもうここで5ヶ所目。『どれか1ヶ所でも調べられないか……』と全ての現場を巡ってみたが、どこもダメ。ここで最後だ。

「はぁ……」

 困った正義は頭をガリガリと掻いて現場を立ち去るしかなかった。

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