第1話 血色の怪文書 9 ―萌音の思い付き―

 9


 山下を出た真田萌音は自宅に向かって自転車を走らせた。


 その道中、彼女はある事を思い付く。

「そうだ……これならもっと情報を広められる」

 そう呟くと彼女は、丁度通り掛かったコンビニの駐車場に停まり電話をかけ始めた。

「………あ、蛭間さん? 真田です。お疲れ様です。あの、次回の連載に関して相談がありまして………はい、ちょっといつもと違う感じになるんですけど……」


 そして、翌日の夜、予定よりも一日遅れで、真田萌音は記事を発表した。

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