第6話 勇気の心を武器にして 7 ―正義の準備は万端だ―

 7


「そろそろこの味にも飽きてきたな……」

 正義は切り株の椅子に座りながら、魔法の果物を食べていた。ここ数日で正義はこの果物を何個食べたのだろう……


「俺はこの味好きだけどなボッズー」


「いやぁ……俺、ボッズーより食ってんのよ。願いの木にもっと具体的に願えば、味とか変えられんのかなぁ?」


「う~ん、多分出来るんじゃないかボッズー?」


「そっか、じゃあ今度やってみよっかなぁ~~」


「どんな味にする気だボズ?」


「う~ん……もっと甘い方が良いな。餡子あんことか?」


「キモ……」


 修行で疲れた二人の体は、魔法の果物で癒された。

 そこに、


「ん?」


 愛からの通信が届く。


「分かった……了解!!」


 腕時計を叩いて愛からの通信を切ると、正義は立ち上がった。


「ボッズー! 行くぞ!!」


「早速かボズ」


「あぁ、決めるぜ!!」

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