第1話 少年とタマゴ 4 ―愛と勇気のメール―

4


「準備? 時計の事? それならOKだよ」


「そうか。なら問題ない。」


「どうかした?」


「いや、どうやら桃井は今日は別の事で頭がいっぱいみたいだからな、肝心な物を忘れてないか? と心配になっただけだ」


「なにそれ」


「それとさっきのメッセージの件、何か進展があったら俺の方から返信するから、もう何度も聞いてくるな」


「あ、ごめん」



 愛は青木にそう返信すると、最後にもう一文付け足した。


「お昼休みちょっと話さない?」

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