第47話

「そっか!赤ちゃん。あのね、俺夢の中で、雪見くんと会ったかもしれないんだー」


「え?夢で?」


「わかんないけど、なんかすっごく優しくて、俺の赤ちゃんも見たいって」


「そんなこと話したんですね」


雪見さん、人の夢の中にも入れるようになったの?…すごい。


「うん、よく覚えてないけど。でね、目が覚めたら、ほんとに雪見くん勝手に家の中にいたんだよ!で、俺ビール飲んでて、ぜーんぜん覚えてないんだ!びっくりしたー」


つまり、雪見さんは直接会いに行って?

よくわからないけど、お姉さんの旦那さんのために動いていたみたい。これが、雪見さんのお仕事?


「なんかね、俺のことすっごーく褒めてくれてね。そのあとまた雪見くんと会ったんだけど、なんか泣きそうになったんだよ?」


「なんでですか?」


「わかんないけど…嬉しそうだった!」


「それは、よかったです」


「あのね、みるくちゃん。いつでも遊びに来てね。雪乃ちゃん、お友達がいないから寂しいんだって」


「はい。わかりました」


「…あれ、雷くん?」


あ、お姉さん起きた。


「あ、雪見の奥さん…?」


なにそのかわいい格好。シャツにリボン?スカートだし?かわいいから触りたい!


「あ、あの…お邪魔してます…」


「雪乃ちゃん!雪見くんがお嫁さん触ったらだめって!」


「えー雪見に言われても」


「だって、雪見くんが俺にお願い!って言ってきたんだもん」


「そうなの…わかった」

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