第34話

あ…


履歴は隼人ばっかになってた。

まだ寝てるし後でいーや。


「ただいま帰りました」


「あぁ、雪見。ご苦労様」


住職は常に落ち着いてる。


「悠人さん、無事です」


「そうか。帰って早々だが、今日も仕事があるぞ」


「えー、もう休めないです」


「それはないだろう。雪見にしかできない仕事だ」


「…わかりました」


昼飯食ってから、隼人に連絡。


「おい、雪見。さぼりか?」


「忘れてた。ちょっと出張」


「それなら言えや」


「そうなんだけど、いつ帰るかわからなかった。夢で見たのはいつ起こるか、勘でしかわかんなくて」


「夢…またそれか。お前大丈夫か?うるさくして暴れてるんじゃないか?」


「いや、隼人。…夢で見たことは本当なんだよ。だから、それをなんとかしたくて、今寺で修行してる」


「え…じゃあ、天野様は雪見が夢を見て暴れること知ってる?」


「うん。そう」


「それで、お前を引き取った?」


「そう」


「す、すげー」


「あ、それで今日も休むから」


「は!?お前最近休みすぎ!兄貴が来たらやべーって」


「俺、寺が優先なんだよ」


「…わかった言っとく」


さすがー

隼人いいやつ。

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