第31話
なんの収穫もなく終わったけれど…
「悠人さん!」
帰ろうとしたら、やっぱりいた。
「…ありがとうございました。今日ずっといてくれて、心配してくれて」
「いえ」
「天野帰るぞ」
「雪見さん、帰るんですよね?一緒に帰りますか?」
「はい!」
なぜかとても喜んでいる。
「ということで、先帰って下さい」
「勝手にしろ」
車は行ってしまった。
「今日、触らないで話せました」
「よかったです。それより、電車代ってありますか?」
「はい」
「…ちょっと貸して欲しいです、金」
「え、いいですよ!」
「助かります」
帰れなくて待ってたのかな?
「雪見さん、お腹すきませんか?コンビニしか今やってませんが」
「…俺金なくて」
「買いましょう」
雪見さん、お小遣少ないの?パパに言っておこう。
「うわー、久しぶりにコンビニ飯」
「そうなんですか?」
駅で食事。今日は電車ないし、始発まで待つけど雪見さんは余裕そうだ。
「寺は野菜ばっかりで、キャバクラは脂っこいのばっか。こういう、ハンバーグとかの弁当とか久しぶり」
「キャバクラ?」
「ボーイやってるんで」
「え?それなんですか?」
「うーーん、なんかいろいろこき使われる感じ?」
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