捜索

第27話

「場所は青森です」


翌日、住職に早速相談した。


「そうか。電車で行くか?」


「はい。それで…お金を…」


「ふむ。仕方がないな。今から行くか?」


「…はい」


俺になにができる?今日本当に動物園にいるのか?わからない、けど…行こう。


青森の大きい駅に到着。観光案内所で聞こう。


「あのー、青森って動物園何個ありますか?」


「1つですよ」


「そこに行きたいです。電車で移動できます?」


「はい、ご案内しますね」


いーー。思ってたより金かかるなぁ。

そして、動物園では入園料とられる。


そのへんをうろうろしたけど、なんの気配もない。さらに、悠人さんは見つからない。あの女の人もいないし。やはり、夜なのか?


長居しすぎたら怪しいから、動物園は出て、入口近くをうろうろ。来ないなぁ。

夜になっても来なかったりして。


閉園なのか、ゲートが閉じる。


ふー、また夜に来よう。

気になるし、園のまわりを歩いておこう。


今日の気がするんだ。


そうしてうろうろしてたら、車が裏口に止まった。


「あーーー!いたーーー!」


「え、…あれ!?雪見さん?」


サングラスとか聞いてない。夢と違うし。スーツは合ってるけどさ。俺なんて作務衣である。


「もう、夜中!12時になりそうなのに、遅いですよ!」


「えっと、なんでここに?」


「天野、知り合い?」


金髪の人、この人がパートナーなのか。日本語だ…。


「はい。親戚です」


「天野です。あなたは帰ってもらえますか?」


「は?仕事なんだけど」


「動物園に?」


「まぁ、そう」


「悠人さんの仕事って?」


「…そこまでは話せないです」

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