第22話
「悠星さんわからないって。困った」
みるくが目を覚ましてたので報告した。どうやら、けっこう眠ってたみたいだ。寝巻きだし俺の部屋にいた。
「また夢を見続ける?」
「そうなるなぁ。眠れないなぁ…あ。体調いいの?」
「うん」
「じゃあさ、今からやろうよ」
「ふぇ!?」
「筋トレは休む。なんか、みるくの力をもらいたい気分」
「なんですかそれ?」
「うーん、なんだろう。わかんないけど、なんかみるく触ってるとリラックスできるというか?」
「…そうですか?でも、お昼ごはんの時間」
「飯食ってから」
「昼にそんなことしていいのかな?」
「え、だめなの?」
「違うけど…みんな働いてるし」
「あー。俺は坊主じゃないから関係ないよ」
「え?そうなの?」
理由になってるかは謎だけど。まぁいいや。
昼飯食わないとな。
「雪見くんが昼にいるなんて珍しいね」
「あー悠星さんと話してて」
みんなと食べることはあまりない。
「それで?悠星はわからなかったということか?」
さすが住職。鋭い。
「はい、そうなんです」
「雪見なら見つけられるだろう」
「え、どうやって」
「夢に集中してみなさい」
「…はい。瞑想してみようかと思います」
でもなぁ…痛いんだよなぁ。
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