第20話

「動物園になにかあるんですか?」


「わからないけど。この辺にある?」


「ないです」


「あー、まじか。場所調べるのめんどくさいな…なんかもっとヒント欲しいけどなぁ」


「雪見さん。また寝たら?そしたら夢を見れるかも」


「…もう一度寝てみる。瞑想したら、できそう」


寝転がらずに、座ったままゆっくりと呼吸をして…


見えた。


また真っ暗な動物園だ。この世界に、悠人さんはスーツでいる。うーん、誰か女の人もいる。彼女とか?金髪の?姉ではなさそう。

なにか話し合って、それからまたあのトラのところ。うえーやめてくれー


「雪見さん」


「わ!」


肩叩かれたのか?…はー、怪我するとこだった。なんか、女の人いた。住職に確認しよ。とりあえず、寝よう…もう眠い。


「みるく、俺の布団で寝て」


「え…うん」


「また騒いだら叩いて」


「わかった」


今度は夢を見なかった。


起きてから住職の部屋へ。みるくはまだ寝てた。


「住職、また夢を見るんですが…」


「ほう?」


「悠人さんが動物に噛まれて大怪我して入院します」


「なるほど?それで?」


「動物園にいるんですが、どなたか女の人といます」


「彼女か?」


「わかりません」


「悠星に聞いてみるといい。同じ仕事だ」


「わかりました」


そうだった!忘れてた。

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