第10話
「喧嘩しちゃだめだよー」
「雪乃、俺めっちゃ雷さんについて詳しくなったからな」
「は?あんたになにがわかるの?雷くんのこと私のほうが知ってるのに!偉そうにしてて」
「じゃあ帰る」
「待って待ってー携帯!教えてー」
「だめだめ!雪見なんか」
「弟なんだよ?」
「ありがとうございます。教えます」
「偉そうにしないで!」
雪乃うるせー。雷さん、俺の話とかどこまで覚えてるのかな?成功を祈る。
「バカやろーーー!遅刻すんな!」
まったりしすぎて仕事に遅刻してしまった。
「ごめん、ちょっと兄と会った」
「兄?お前兄がいた?」
「姉の旦那のこと」
「お前、最近行動的だなぁ」
「隼人は?誰かと会った?」
「いや。俺は両親いなくて施設だし。兄貴と会うくらいかな」
「そっか。組の仕事って大変?」
「いや、俺は下っ端すぎて何も言えん」
「ふーん?上に行きたい?」
「別にー」
「隼人は彼女とか欲しい?」
「今のところいらない」
「へー」
「じゃなくて!お前着替えろよ!」
「あー、そうだそうだ」
「さっさとしろ」
雷さん、俺はいっつも隼人に迷惑かけてるけど、別にそれがなに?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。