第9話

「雪見くんとおしゃべり楽しーね」


「ありがとうございます」


素直に褒めてくれるところ、すげぇ嬉しいけど、調子乗らないようにしないとな。


「雪乃ちゃんね、友達がいてもやろうとするんだよ!恥ずかしいよね?」


「…えー、それはちょっと、頭おかしいですね」


バカなのかよあいつ。


「恥ずかしかったー!雪見くんはやっちゃだめだよ」


「しません」


「あ。ゴムあげようか?いっぱいあるよ」


雷さんは兄貴みたいにいろいろ持っていた。


「…ありがとうございます。これどこに売ってるんですか?」


「え!?買ったことないのー!?」


「はい。もらってたので」


「コンビニにあるよ」


「へぇ」


「だめだよちゃんとしないと!」


「…すみません」


「これ全部あげるから」


「はい、もらいま…」


玄関のドアが開いた。


「雷くん、なにしてるの!?」


「あ、雪乃ちゃんおかえりー」


「なんでいるわけ?勝手に雷くんと話さないでよ!しかもなに?雷くんからなんでももらわないでよね?」


どかどかと部屋に入ってきた。うるせー


「…雪乃、お前いらないでしょ?」


「最低!このバカ!」


いてっ。すぐ殴る。


「うるさいんだよお前」

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