第6話

雷さんの心からすーっと抜け出せた。うわ、めっちゃ疲れた。


「雪見、戻ったようだな」


「あ、はい…」


住職に見下ろされてる。あれ、いつのまにか横になってた。


「雷さんは?」


「彼は寝ているよ」


振り返ると、隣で寝ていた。

あ、俺が眠らせた体制のままだ。床に寝転がっていて、後で身体が痛くなりそう。すみません。


「雪見もゆっくりしていくといい。私は帰る」


「あ、はい」


住職はさっさと帰った。

その後、疲れから寝ていた。その後起きたけど雷さんはまだ寝てる。大丈夫か?


「んー?あれ、寝てた」


よかった、目が覚めた。


「お邪魔してます」


机の上は、家に招かれた状態にしておいたけど…


「え!?わー!雪見くん?どこから入ったのー?」


予想外に大騒ぎ。


「鍵開けてもらいました」


「雪乃ちゃんに?」


「いえ?雷さんに。雪乃は今日仕事ですか?」


「うん。…俺ビール飲んでたっけ?」


「はい」


「忘れたなぁ」


どうやら、俺がやってきたときの記憶も無くなってるみたいだ。すみません。

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