第3話

「はい。警察に逮捕されてました」


「よくわかんないけど、俺はできないこと多いよ。コンビニとかもなんにもしちゃだめって言われたし」


「そうなんですか?」


ビール飲めてるけど。もてなしてるし、どうみても俺より大人だ。


「いつも、おねーちゃんの紗絵さえちゃんが助けてくれてさー。雪乃ちゃんのことも紗絵ちゃんがなんかしてくれたよ」


横顔がシャープな雷さん。ビール飲む手は、大きくて筋肉質で男らしい。


「その人のこと、好きですか?」


「おねーちゃんだしね」


「…その人から、嫌なことを言われことは?」


「んー、忘れたけど、雷はなにもできないとか、雷みたいなのが2人いなくてよかったとか?あと…」


「雷さんは、迷惑じゃない」


「なんで?いつも紗絵ちゃんが謝るよ?」


「謝る必要ない。あなたは、素晴らしい方です」


「素晴らしい?って?」


「素敵です。そのままでいいんです」


「そーかな?素敵?えー照れちゃうなー!」


「雷さん、…失礼します」


手刀で眠らせた。


こんな乱暴して、雪乃と一緒じゃん。

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