第2話 初日の1時間目は校舎案内の予定…でした
結局飯を食って美味しさに感動して部屋についてる機能を確認してから寝たからあんま寝てない。そんな頭で全員を体育館に集めた俺は窓を開け目を醒ましていた。
ヒソヒソ黄昏れてるね…と聞こえてくるがそれは聞こえないふりだ。
「ぽまよ…」
「雪愛、おはよ。」
まだ呂律の回っていない雪愛。身長低めのハーフツインに目は左黄色の右赤で髪色は薄紫。特殊だな。
「全員起きたな?」
「とわにぃ、組長起きない!」
りめあの報告に俺はため息をつく。あいつは布団に取り憑かれているからな…
クチナシが組長と言われるのはヤクザっぽいからだ。正確にはヤクザもどきだけど。
りめあも外見特殊な部類だな。赤髪だし。身長は163だったっけ?髪型はミディアムボブとか言うやつだ。プラス短めスカート。
いちいち説明をしないと自分でも誰が誰かわからなくなる。だから説明描写も許せ。とにかくクチナシを起こそう。
「にんじん!クチナシ起こしてくれ!」
「良いの!ヤッター!いってきまーす!」
にんじんの特徴。とにかく叫んでいる。オレンジポニテの十四才。目もオレンジ。クチナシは一個下の後輩に叫び起こされるわけだ。流石にクチナシでも起きるだろう。
「組長ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!起きてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
始まった。これが叫び型目覚まし時計だ。
数分後。にんじんは笑顔でクチナシを引きずって戻ってきた。
「組長起きたけど布団から出ないから連れてきた!」
「おう。ありがとな。その辺に投げとけ。」
「うん!えいっ!」
ドゴッ。クチナシは体育館の壁に突き刺さった。…やばくね?投げとけとは言ったけど…やばいなこれ。
「これ…やばくないっすか?」
きりも同じ意見。まぁ当たり前か。きりは相当特殊な容姿だ。紫髪のハーフサイドテールで、目は青と黄色のオッドアイ。何かの能力者かよってレベル。そして小さい。ミニスカ。ロリコンが喜びそうだ。見た目の割に13歳だし口調は独特だけど。
「まぁ大丈夫だろ。クチナシだし。」
「永遠このやろう…」
気づけば俺の背後には無傷のクチナシが立っていた。壁も元通りになっている。てか言ったの俺だけど投げたのはにんじんよ?俺悪いん?…あ。にんじんが倒れてる。
「クチナシ…よくもにんじんを…敵は俺が取る!」
「私被害者よね?正当防衛よ!」
「相変わらずのカオス…」
りぃなの言う通りだ。まぁそれが当たり前だしな。りぃなはマトモな容姿だ。ピンク髪ロングの150cmくらい。なんかケモ耳の12歳の少女だ。実は初対面にはコミュ障を発動してしまう。慣れた人とは普通に話せるが。
「よしお前ら!一時間目は校舎案内の予定だったが変更だ!そこの壁にあるホログラムで校舎見とけ!俺はにんじんの敵を取る!混ざりたったら来い!」
「私生きてるー!」
「それでもだ!」
「えぇ…私襲われるの…」
というわけで俺は授業を潰して
「行くぞ。」
「いつでもどうぞ。」
「ん…はっ!僕寝てた!」
乱闘が始まる直前。座ったまま寝ていたるばあが起きた。
「るばあ、おはよ。一時間目何するかはそこでホログラム見てる人に聞いとけ。」
ホログラムに夢中になっている奴らを指差し俺はそう伝える。てかホログラムであんなに夢中になるのか…やっぱ最先端すごいな。でも年中無休でジャージ着用のるばあなら乱闘に入ってきそうだがそれでも良いだろう。黒髪ショートの犬系男の娘。相当特殊属性だが実は女じゃないかという噂が流れていて身長は154。まあそれは置いとこう。今は
「スタート!」
いきなり開始宣言をしたにんじんの一言で、乱闘が始まった。
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