第二話


 深夜。俺はベッドの上で横になり、眠ろうと努力をしていた。しかし、どうしようもないほどに目が冴えてしまっていた。騒音が問題ではない。未だに隣の部屋は無言を貫いている。

 

 ————では何が原因なのか。それは今朝のあのゴミの話だ。


「ザリガニの中の、デッサン人形……」


 何故かは分からない。

 だが非常にその言葉が気になっていた。

 騒音とは関係ない筈なのに、

 ただ捨てられていたものが特殊だっただけなのに、

 それが気になって仕方がない。


「そもそもなんでザリガニなんだろう?死骸と言ってたけど、食べたりでもしたのか?」


 だとしたら山岡さんは相当マニアックな人だ。

 ザリガニなんて食べるものじゃない。食用のザリガニは一応存在するが、結構値段が高く、大量に買う場合はそれこそ万は付く。となると、近くの池やドブに住み着いているザリガニを食べている事になるが、そうするには体調を崩す覚悟が必要だ。と言うのも、生物濃縮などで池の汚染物質を蓄えている為、食べすぎると体調を崩しかねないし、場合によっては病気を患う。それだったらエビを買った方が遥かに安いし、比較的安全で、何よりも美味しい。

 過去にザリガニとエビは似たような味であると友人に聞き、食べ比べしたことがあるが、その際はエビの方が美味しかった(場所によって味は違うが)。だから、エビ>ザリガニという答えには自信がある。生物学生の俺が言うんだ、間違いない。


 

 ————そんなことはどうでもよくて、


「デッサン人形————確か、あの部屋にもあったよな。流すようにしか見てなかったけど」


 美大生の作業部屋の景色。

 その中の一部と化していたデッサン人形。

 騒音の原因になる物に対して目を光らせていた筈なのに、なんで関係ない物なんかが気になるんだ?


 気になれば気になるほど、目はどんどんと冴えていく。


 ————すると、隣からあの音が聞こえてきた。


「またかよ」


 雲が晴れない心のまま、俺は起き上がる。

 これ以上の騒音は我慢できない。

 夜もまともに寝れなくて、変に疑われて、それが原因で授業にも全く集中できなくて。


 

 もう限界だ。ここではっきりさせてしまおう。

 そう思い、俺は玄関に足を進める。


 そんな時、玄関扉のドアポストに茶封筒が挟まっていることに気がついた。


「なんだ、これ?」


 騒音が鳴る中、不思議と気になってしまった俺はその封筒に手を伸ばす。


 ————少し重い。紙の重さではない。これは、金属か?


 暗かった部屋の電気をつけ、封筒に何か書かれていないかを確認する。

 しかし、封筒には何も書かれていなかった。

 誰からなのか分からない。だが俺の部屋に送られたことは確かだ。

 俺は封筒の開け、逆さにして中身を取り出す。


「……これ、あの部屋の、鍵?」


 手に乗っかったのは、『202』のタグが付けられている鍵だった。


 それを見たとき、俺は真っ先に、あの時の、勝ち誇った山岡の顔を思い出した。


 よほど文句をつけられたことが気に食わなかったのか、彼女は挑発的な態度ばかりとってきた。

 今日なんかは、とくに。


 この鍵を、わざわざここに届けたのも、その挑発の延長線なのかもしれない。

 そう思った時には、俺は自分の知る常識を、全て捨て去ってしまっていた。




「上等だよ……!」




 真夜中に、合鍵片手に隣人の部屋に向かう。

 俺はどちらかというと、自分をビビリな性質だと認識していたが、腹が立つと大胆にもなるようだ。


 202号室。音を少し立てて、少し躊躇する気持ちもありながらカギを差し込むとドアは簡単に開いた。

 先程まで間違いなく人の気配のあった部屋は、静まり返っており、電気もついていない。

 しかし、俺がこの部屋に向かうまでの短い間、誰かが出て行く様子もなかったはずだ。

 

 無言で中にはいると、扉裏にぶら下がるそいつと目があった。

 二度目の邂逅だったので、どきりとはしたが、流石にもう悲鳴は出ない。

 どことなく既視感のある顔立ちだ、気味がわるい。

 

 ……今思えば、きっと、これが、引き返せる最後のチャンスだったに違いない。

 しかし、この時視野が狭まっていた俺は、マネキンに覚えた微かな違和感を、些細なことだと切り捨ててしまったのだ。

 

 

 「外すんじゃねぇのかよ……」


 悪態をつきながら、部屋に上がるとクシャッと何か踏んだ感触がした。

 気になって携帯のライトを当てると、赤い殻の様なものが粉々になっていた。



「これ、捨てられてたって言う、ザリガニの一部じゃ……?」



 間違いない。

 騒音の原因は、まだこの部屋に隠れているのだ。


 暗闇だが、少し慣れたようで、電気をつけずとも、部屋の中はうっすら見える。

 昼間に見たときよりも、部屋は明らかに散らかっていた。



 踏み込んだ部屋の中は、パッと見た感じでおかしなところはない。薄暗い中に佇むイーゼルの周りに、画材やらなんやらが落ちてはいるが。作業机のデッサン人形は、あるのかないのか、暗くて見えない。

 

 やっぱり電気を付けようか。


 壁のスイッチに手を伸ばしたが、首を振ってやめた。

 いくら窓に段ボールが貼ってあるとはいえ、夜中は住人がいないはずの部屋だ。外から見て怪しまれたらたまらない。

 なんとなく壁に沿うように視線を上げた俺は、クローゼットの扉が開いていることに気付いた。


 ちょうど、俺の部屋と隣り合うような形で作られたクローゼットだ。


 この物件は広いクローゼットがある。収納のデカさが売りの一つだ。

 でも、山岡さんはこの部屋に住んでいないんだろう。服や雑貨を仕舞う必要はない。ああ、もしかして画材なんかを放り込んでるのかな。何も考えずにクローゼットの扉に手をかけた。床に敷かれた新聞紙がかさかさと耳障りな音を立てる。

 

 ひょい、と覗き込んで、首を傾げた。

 たぶん、水槽だ。

 そう大きなものではない。黒い布がかけられている。そのせいで、最初は何が置いてあるのか分からなかった。

 

 ただ、そこからカチカチと音がする。

 

 スマホのライトをつけて、布を捲った。そして、硬直する。


「ザリ、ガニ……」


 びっしりと、水槽いっぱいにザリガニが詰まっていた。いや、よく見ればザリガニの残骸も混ざっている。動いているのなんて、数匹しか……。

 

 そうだ、ザリガニは共食いをする。

 縄張り意識が強いうえ、雑食性でなんでも食べるのだ。

 だから、こんな風に同じ水槽に詰め込まれたら、殺し合いが起きて当然だった。

 

 思わず口を手で覆う。


 白く丸いライトに照らされ、ザリガニが水槽の中で蠢く。プラスチックの壁に、かつん、かつん、とハサミが当たる。

 唖然としていた俺だったが、白い何かが水槽の中で動いたように見えて、目を凝らした。


 震える手でライトを近づけて、それがデッサン人形の頭であることに気付く。

 

 『蟲』

 そう書かれていた。


「なんっ、だよこれは……!」


 ふらふらと後退った。訳が分からない。いくら美大生だからって、これは俺の、普通の常識の範囲を超える。

 自然と下がったスマホのライトが、クローゼットの下半分を照らした。


「ひっ!?」


 口を押さえていなければ、大きな悲鳴を上げていた。

 足だ。赤い飛沫の飛んだ両足が、力なく投げ出されている。

 

 まさか。

 

 慌ててしゃがみこんで、その足の持ち主を、見た。

 

 俺だった。

 

 俺が、クローゼットの後壁にもたれるようにして、死んでいる。腹から包丁を突き出して、全身を赤く染め上げて。左腕は無かった。すぐ隣に、千切られたような断面を晒して転がっていた。

 

 反射的にきつく握りしめたスマホから、カメラの間抜けな連写音が響いた。

 握りこみすぎてシャッターボタンを押してしまった。その音で、我に返る。

 

 人形だ。顔に俺そっくりの絵が描かれたマネキンだ。何故か包丁を突き刺した状態で、赤い絵の具まで撒き散らして。微かなシンナーの臭いが鼻につく。


 帰ろう。

 もうこんな所にいたくない。

 騒音の主など解決する必要はない。妙な隣人がいると言えば、親だって引っ越しさせてくれる。

 俺は笑っている膝を無理やり動かして、クローゼットをそのままに玄関へ向かった。

 吊るされた生首が、闇に慣れた目にはっきりと映る。


「……あ、ああ」


 俺の生首が、吊るされている。

 昼間見た時には、つるつるの、ただのマネキンだったはずの、その首が!

 虚ろに、茫と、がらんどうの目が。俺を見ている。俺が、俺を、


「見てるよ」


 女の声が耳元で囁いた。


「いつも、見てるよ」


 鳥肌が立った。そして気付いた。俺はこの声に聞き覚えがある。

 

「可愛い可愛い貴方の姿を、ずっと……」


 後ろだ。彼女はいつの間にここへ入ってきたんだ……

 俺は高鳴る心音を確かに感じながら頭を少しずつ、少しずつ動かす。

 

「山岡、さん……?」


「半分正解……私は、『亮子』です」


「は?」


 表札で見た限りでは、彼女のフルネームは「山岡亮子」だ。「山岡」と「亮子」が違う? どういう事だ?

 すると山岡、いや、亮子が話す。


「山岡亮子は元々一つの人間でした。でも、ある日突然、私という新たな人格が生まれた……そして、元々の山岡亮子……つまり主人格は、みんなから『山岡さん』と呼ばれていたので、私の名前は『亮子』になりました」


「お前……まさか……」


 もしかしたら、彼女はいわゆる「二重人格」なのかも知れない。


「そのまさか」


「……と、とにかく、これはなんなんだよ?」


 俺は醜い人形を指差して言った。


「それは……貴方……貴方になる筈のもの……」


「な、なんなんだよ、言ってる意味が分かんねえよ!」


「私は、貴方の事がずっとずっとずっとずっと……好きでした。貴方がここへ引っ越してきてから……ずっと」


「え……?」


 声が震えて、体に力が入らない。


「私は、貴方の事全部知ってる……貴方が生物学を専攻している事も貴方の好物がラザニアだという事も貴方の趣味が読書って事も貴方は私に興味なんてないって事も……全部ぜんぶ知ってる……」


「このザリガニは……?」


 俺は全てが知りたかった。だから……質問攻めする事にした。


「新しい貴方として、このマネキンに魂を入れようと思って……ちょっと出かけてザリガニを捕って帰ってきたんです。でもザリガニの魂は何度やっても何度やっても何度やっても、この人形に入る事はありませんでした」


 そう言って亮子は部屋のマネキンに歩み寄り、キスをした。まさに……狂気だ。

 さっきから彼女が何を言っているのか分からない。焦って判断力が鈍っていた俺は、さらに質問を投げる。


「何の為に……そんな事を……?」


「貴方が欲しかったからです。鍵を渡したのも、貴方をおびき寄せる為の罠です。あの時から、人格は私でしたから」


「何故俺をここに……?」


「やっぱり、本物じゃないと駄目かなって、そう思っただけです」


 そう言って彼女は微笑んだ。それはとても純粋で無邪気な笑顔だった。


「じゃあ山岡は、山岡はなんでこの部屋をこのまま放って置くんだ? 山岡とお前はどういう関係なんだ?」


「それは……」


 何故かこれだけは言えない事情がある様だ。


「答えられないのか……」

 

「とにかく……私は貴方とキスがしたいだけ……だから、ね?」


 そして見えたのは、薄暗い部屋で輝く何か。包丁だ。亮子の手には包丁が握られている。


「あぁ……ぁ……お前……は……一体……」


「……ふふふ」


 彼女の笑顔を見て、意識が遠のく。亮子……お前は一体……何がしたいんだ……

   

                  ・

                  ・

                  ・

   

 目が覚めると、俺はまだ山岡亮子の部屋にいた。



 正面には画材やらが散らかった部屋が見える。さっきのはどこまでが本当だったんだ?ゾッと悪寒がする。背中を嫌な汗が伝うのが分かった。


 ライトが付いていないスマホの画面からフォトアルバムを開く。…写真は残っていないのを確認して、あのザリガニや山岡の姿は俺が見た妄想だったと自分に言い聞かせる。

 背中の嫌な汗を感じ、先程体験したであろう事を忘れようと出口に向かおうとする。その時

 

「どこに帰るんですか?」

 

 後ろから声がした。

 

「………は?」

 

 そう口にして振り向いた瞬間、首に巻かれた何かが締まり引っ張り上げられる。グッと呻きながらもロープを緩めようとするほど首を絞められていった。後ろに引っ張られた俺は玄関の扉に強くぶつかる。その拍子に吊るされていたデッサン人形の顔が暴れる俺の足元にゴトンと落ちた。転がった人形の顔が見える。俺の顔だ!!俺の顔がある!さっきのは妄想じゃなかったのか?!息もろくにできず、俺の顔を見た俺は恐怖とパニックに陥り、さらに暴れる。足で周りのものを薙ぎ倒し、扉を叩き続ける。踠けば踠くほど、キツく、上に、上がって、まずい、このままでは浮いてしまう、足が、地面から離れて!苦しい!息が!

 思考しようにも酸素不足で巡らない血が脳への余力を遮断する。

 

 パニックで陥る目の前で何かが動いた。

 生首を持ち上げる女だ。女は顔を上げて俺を見る。その女は俺の記憶で何度も見た勝ち誇ったような顔で笑っていた。


「帰るなんて、あなたの居るところはココなんだよ?合鍵も受け取ってくれたってことはココにいてくれるってことでしょ?そうでしょ?なのに帰るなんて、寂しい事…いつも私がココに来ると『おかえり』って出迎えて私が出て行く時には『いってらっしゃい』のキスもするじゃない、あの絵の顔もあなたを思いながら描いたんだよ。でも全然似てなくて。あの人形の顔も上手くできてたでしょ?すっごく練習したんだよ。命はこもってくれなかったけど」


 捲し立てるように山岡、いや、『亮子』が話しかけて俺の顔に両手を添える。頭に血の巡らない、意識が朦朧としている俺に話しかけ続ける。


「でももうあなたが居るからあの絵もやっと完成させられるね!あ、こんな所にホクロあったんだぁ、ちゃんと描き込まなきゃ…毛の一本、皺の一筋から黒子の一つまで隅々…あ、家には持ち帰らないから安心してね。いずれはお互いのお父さんお母さんに挨拶に行くべきだと思うけど…まだ気が早いよね!でもやっとココにいてくれる様になるなんて、ほんと嬉しい…」


 

「ずっとココにいてね」

 

 

 目の前が暗くなり始める中、亮子の唇と俺の唇が触れるかという直前に声がした。

 



 ハッと目が覚める。俺は眠っていたらしい。ココはどこだ?俺のベッドじゃない…?座っている?でも動けない。何かに縛られている?

 



「……____………?」

 

 声が、出せない。




  今いる場所がクローゼットの中だと気づいたのは、目の前に見える扉に見覚えがあったからだ。

 俺は、あの人形が置かれていたのと同じ場所に、投げ捨てられたかのように座り込んでいた。

 声が出ない、どころか目も動かない。体の自由も効かず、ただ呆然とするしかない。息苦しさを覚えるのは、狭い場所に押し込められているからか。

 

 俺は……、どうなった?

 

 クローゼットの扉くらい、全力で蹴れば破る事なんて可能だろうに。そもそも足に力が入らない。

 昼か夜かも分からず、自分の身に何が起きたのかを知る術もなく。

 ぴくりと跳ねた指先が、何か硬いものを弾いたようだった。からころと転がっていく音に気付いたのだろうか。


「あ、起きたんですね。あは、すっごくいい眺め……」


 クローゼットの扉が開いて、亮子が顔を出した。うっとりと俺を見下ろして、くすくすと笑う。


「岡林さんって、本当に私の理想だわ。筋弛緩剤の量、間違えちゃったらどうしようかと思ったけど、うまくいって良かった。せっかく生きた人形を作れるんだもの、死んでしまってはいけないから」


 俺の前にしゃがみこみ、膝に頬杖を突いた亮子はにんまりと笑った。


「うふふ、本当にあの子ってば、お馬鹿さん。お人形に恋しちゃうなんて、まあお陰で楽に岡林さんを手に入れることができたけど」


 この女が何を言っているのか分からない。

 体の自由が利かないのは拘束されているわけではなく、薬のせいだということは分かった。だが、その目的が分からない。

 理想の人形? 俺が?


「疑問に思っていそうなこと、答えてあげるわ。私、昔っからお人形を作るのが好きで……、でもね、いくら心を込めて作っても、生きていないの。どれだけ生き生きしていても、そこに魂はないのよ。気が狂うかと思ったわ。私の理想のお人形はこの世には無いんだって。皆が言うのよ。私が求めるお人形は存在しないし、作ってもいけないのだと。酷いわよね。あの子が生まれるのも仕方のないことよ。皆の言うことをハイハイって聞いてるだけの役割を切り離さないと、私の精神が耐えられなかったんだもの」


 そこまでを一息に言いきった山岡亮子は、表情だけを見れば普通の人間と何ら変わりなかった。少し拗ねたような顔で、ちょっとした愚痴を吐くように。

 人を監禁して、薬で自由を奪うような人間には到底見えない。


「でも、やっぱりあの子も私よね。おんなじようにあなたに目を付けて、絵を描き始めたんだから。挙句、あなたを独り占めしようとするなんて。人の言うことを聞くためだけに生まれたんだから、私の中で大人しくしていればいいのにね?」


 ああ。ああ。

 この女は亮子じゃない。

 いや、山岡亮子であることには間違いない。でも、俺をこの部屋に誘い込み、追い詰めた方の亮子じゃない。

 あちらの人格すら、この女は支配下に置いていたのだ。そして、それを利用して俺を……。


「あの子の便利なところはね、何かあってもあの子のせいにできるっていう所。岡林さんのことだって、監禁したのは私じゃなくてあの子だもの。薬は私だけど……、どっちがやったかなんて、外からは判断できないでしょ?」


 俺は楽しそうに笑う山岡亮子を、ただぼんやりと見つめることしかできなかった。


 



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