第3話 既得権益は要らない

新聞社を退社して、フリージャーナリストに成ることを決意した。

原発震災が起こったというのに、マスコミの対応はあまりに酷いではないか。


政府と電力会社・マスコミが自分たちの利益のため、いかにもたれあってきたか。

放射能はいかに危険か。

記事に書きまくった。

私が書いた本は売れ、講演会にも呼ばれるようになった。


数年経って記念すべき日が来た。

日本にある全ての原発が止まったのだ。


1ヶ月経って、私は気付いた。

あの記念日以来、私の仕事は無くなっていた。

 

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