仲間とグループを組んで、火山地帯に地熱発電所を造ることを計画している。

結局、政府の許可が下りなかった。

候補地が国立公園の中に位置していて、自然保護がその理由だった。

残念だが、建設は諦めるしかない。

しばらくして外国の友人に頼まれて、地元の郷土史資料館を案内した。

時間を忘れて、資料を見ていた友人は言った。

「ここには昔、立派な干潟があったのに、政府主導の公共事業で埋め立てられてしまったのですね。

残っていれば、世界自然遺産への登録は堅かったのに」

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