第36話 蒸気都市〈スチーム・シティ〉

 ストラングル・コーストの巨大な灰色の門は、案外あっさりと通ることができた。ルックが一緒にいてくれたことが大きいのだろう。彼はロクサーナとフェリオンについて、衛兵らしき者に姉弟だと適当に答えてくれていた。おおむね間違ってはいないので、ロクサーナは黙っておくことにする。弟じゃねぇし、と呟いたフェリオンも、ルックに訂正を要求することはなかった。そういうことにしておいた方が面倒がないと、彼も分かっているのだろう。


 町中へと足を踏み入れると、行き交う人々による賑やかさがあった。ずっと草原や森といった場所を移動し、たまに寄った村も小規模なものであったのだ。久し振りの人の多さに、しばし圧倒されてしまう。


 門を抜けた場所の足元も灰色で硬く、平らだ。その広い道が斜め左右と中央奥へ伸びており、道の両側には三階建てほどの建物が並ぶ。その多くが、暗い色の煉瓦れんが造りだ。


 ふと、ロクサーナは微かな焦げ臭さを感じた。気のせいかと思ったが、確かに鼻腔を刺激してきている。フェリオンを見れば、彼の眉も僅かにひそめられている。


「ルック。このにおいは何でしょう?」

「ああ――、石炭を燃やしているにおいさ。発生した蒸気で、色んなものを動かしているんだよ」


 そう言ったルックが、空を仰ぐ。同じように空を見上げれば、建物の煙突から空にのぼる煙に気付いた。それらが空を覆うように溶けていくのだ。


「蒸気、ということは、水を熱しているわけですか?」

「そう、街の各区にフォージがあるんだ。そこで蒸気を作っているのさ。近くに石炭鉱山もあるよ。空はまぁ、だいたいこんな感じだね」

「なるほど……。こんなふうになるのですね……」


 実に興味深い話だ。しかしにおいは気になってしまう。少し経てばこれにも慣れるのだろうか? ルックは至って平常のようであるし、むしろ、この臭いを心地良くすら思っていそうな顔をしている。


 ロクサーナは、ふいにファル・ハルゼが恋しくなった。綿花畑が広がるエトラ・プラートも、空気の良いところだった。空気が良いというのは都市の美点の一つなのだと、改めて認識する。


「ハハハ、その内に慣れるさ。初めてここに来たら、だいたいそんな顔をするもんだ」

「すみません」


 顔に出過ぎていたかと、ロクサーナは反省した。なんだか申し訳なくなって謝ると、ルックが可笑おかしそうに口角を上げる。


「よし、じゃあ、別の匂いをがせてやろうかな?」

「別の?」

「こっちの道を行ったら見えるんだ。そう遠回りにはならないよ」

「見えるって、何がですか?」

「すぐに分かるって」


 笑顔でうながされ、ロクサーナは少し躊躇ためらった。すぐにでも警備隊の元へ行きたい。が、なんといっても初めての都市なのだ。地理が全く分からないため、彼に頼る他はない。それに、ルックという男は善意で案内役を買って出てくれたのである。それを無碍むげにするべきではない。それに少々遅れたところで、状況はそう変わるまい。辺りの様子を知ることは、ティアリーを探すためにも役立つだろう。


「では、お願いします」


 ロクサーナはルックについて行くことを決め、満足そうな笑みを浮かべた彼の促しに乗った。馬二頭の手綱を引くフェリオンと共に、ルックの後をついて斜め右の広い道に入る。


「ところで――、お嬢さんはどこから来たんだい?」

「ファル・ハルゼからです」


 隠すこともないだろうと正直に答えると、振り向いたルックの両目が見開き気味に輝いた。


「お~! 懐かしいな、ファル・ハルゼ! 昔に行ったことがあるんだよ。あそこは何より飯が美味うまかったんだよなぁ」

「ええ! そうですよね……!」 


 自分が共感できることを挙げられ、ロクサーナは嬉しくなった。ああ、アリーの作る菓子が恋しくなってしまう。菓子だけでなく、肉料理も卵料理も、アリーは上手うまいのだ。


「お嬢さんもそう思う? 食の好みが似てるたぁ、いいねぇ!」


 片手の親指で割れ顎を撫でながら、ルックは実に楽しそうに笑う。陽気な男だ。距離は少々近いが、それを不快には感じない。後ろでフェリオンがこれ見よがしに舌打ちをしているが、ルックは気にならないようだ。ロクサーナは笑顔でフェリオンに振り向き、それとなく無作法はすように注意した。


「あっちを歩こう」

 

 ルックに誘導されるまま道の端に寄れば、そこには煉瓦が敷き詰められていた。まるで道が区別されているように見える。ロクサーナはフェリオンと顔を見合わせ、ルックを見上げた。


「もしかして、ここって、人専用、なのでしょうか」

「そう、ここは歩道で、あっちは車道。ここを歩いていれば安全だよ。この馬たちは弟くんが引いてるから、こっちでいいさ」


 周りを見れば、ルックの言う通り、だいたいの人々はこの歩道とやらを歩いている。中央部分を使っているのは、馬車や荷台のある四輪車、それに二輪車だ。細い二輪を両足で漕いで走らせるのは、なるほど、歩くより早く移動できるだろう。傾斜が多いファル・ハルゼでは使いにくいかもしれないが、こういう平坦な道が多い場所ならば、荷物が少ない近場への移動に重宝しそうに思う。


 大きな車輪で動く黒塗りの台車には、日除けの屋根が設置されている。街の外でも見たもので、引き手はいない。車体前方には煙突のような突起が見えている。


「ルック、あれらの動力源は何でしょう? M.O.V.ムーブのように蓄電池バッテリーなのでしょうか。それとも……」

「ああ、あれは蒸気球スチーム・ボールを使っているんだ。蒸気を溜めた球さ。このくらいのね」

蒸気球スチーム・ボール……!」


 ルックが、両手で球体を持つ仕草をしてくれた。


「イカした球だよ! その蒸気でシリンダーを動かすんだ。それなりに高いけど、繰り返し使えるからね。フォージで充填してもらえば、近くの村なら行って帰ってこられるくらいは持つかな」

「素晴らしいわ」


 脇の煉瓦の壁に手を触れてみれば、指先に黒いすすが付いた。指をこすり合わせても広がるばかりで取れないため、仕方なくあきらめる。昼食前にでも手を洗わせてもらおう。それからはなるべくそでが壁に触れないようにして、ロクサーナは歩いた。それまでC.L.A.U.-1クロウ・ワンを撫でるのは、しておくことにする。


 歩いている内に、壁に銀色のパイプが這っていることに気付いた。片手で掴めないほどの太さのあるパイプだ。それらが、縦に横に壁を這い、隣家にも繋がっていくのだ。バルブが付いている箇所もある。


「ルック、これは?」

「ああ、それは蒸気の通り道スチーム・ラインさ。フォージで作った蒸気を必要なところへ届けるためのものだよ。区画ごとに分かれているんだ。このバルブは、緊急時に使う。何処どこかがダメになった時なんかにね」

「なるほど……、よく考えられているのですね」


 各区画にフォージがあるのは蒸気の量や勢いの問題もあるのだろうが、障害が発生した場合、使えなくなるのをその一区画だけで済ませるためでもあるのだろう。後はパイプが破損、老朽化した場合の付け替えも容易にしていると思われた。家と家との間が狭いのは、パイプを続けて這わせやすいからなのかもしれない。路地裏を覗けば、奥まった部分にも建物の壁が見える。ファル・ハルゼよりも入り組んでいそうだ。


 歩道と道のきわには、街灯が立っている。騎士隊本部に宛がわれた部屋の窓から見える街灯を思い起こしたロクサーナは、比較的狭い感覚で立てられているそれらを眺め見た。背の高いポールから三又に分かれているアームの先に、それぞれ四面角型形状の灯具が乗っている。これも美しい形だ。これらが点灯すれば、日が暮れてもさぞ明るいことだろう。


 ロクサーナは感嘆の溜息を吐いた。と同時に、感心もしていた。三氏族がほぼ同時に惑星に降り立ったはずだが、この都市の発展は群を抜いている。


 感心といえば、ルックの顔の広さにもだ。

 道を歩いていれば、方々から声がかかった。店先や、駆けていく子供たち、果ては二階の窓からも――。


「あんたに賭けてんだからね、しっかり勝っておくれよ!」


 声に気付いて見上げれば、窓枠に背を預けた気だるげな女がこちらを見下ろしていた。赤い口紅がなまめかしい美女だ。ロクサーナ自身も模擬戦前によく投げかけられた言葉で、M.O.V.乗りムーバーは常にこんな声と共に過ごしているのかもしれない。ルックはいつものことだといった様子で片手を軽く挙げ、彼女に応えている。勿論、茶目っ気のあるウィンク付きだ。


「その子に振られたら、またおいで。慰めてあげるわよ」

「ハハ、そりゃどーも!」


 何か勘違いをされたかと思ったが、ルックは訂正せず、明るく笑っただけだった。これも、いつものやり取りなのだろう。ロクサーナはそう理解し、歩き出した彼について歩を進めた。


 しばらく道なりに歩いていると、ルックが足を止めた。彼の右腕が前方へと上がり、進行方向を指差す。


「ほら! 見えたよ」

「えっ」


 された先、緩やかな坂の向こうにあったのは、広がった水面――海だった。遥か向こうに水平線が見えている。


「わぁ……!」


 ロクサーナは感嘆の溜息を吐き出していた。知識としては知っているが、実際に目で見るのは初めてなのだ。不思議な光景にすら思えるが、雲の隙間からの陽光に輝く銀波に心が躍る。星の海を越えてきた自分が言うのもなんだが、随分遠いところまで来たものだ。


「なんだあれ……! でっかい川、いや、池か?」

「海だよ、坊主。川や池よりも、ものすごーくでっかいのさ!」

「海っていうのか……。ん? なんか、においが……」


 フェリオンが空気を嗅ぎながら、辺りに視線をやっている。ロクサーナも気が付いた。前から吹いてくる風に乗って、確かに別の香りがする。


「潮の匂いだよ。海を渡ってくる風に乗ってくるんだ。どう? ちょっとはマシになったかい?」

「え? あ、ええ、勿論!」


 ロクサーナは慌てて同意した。様々な新しいものに触れている内に、すっかりルックが提示した目的を忘れてしまっていたのだ。先程まで感じていた仄かな焦げ臭さが、いつの間にか海風に吹き飛ばされている。高く、白い鳥が数羽、M字のような形に翼を広げ、頭上を通り過ぎた。クフゥ、クフゥ、と聞こえる変わった鳴き声が、風にさらわれていく。


「あっちの方には港があるんだ。次の機会に案内させてくれるかな?」


 そんなふうに言われれば、悪い気はしない。それに、その方面を捜索する際には、ルックの顔の広さは有用だろうとも思う。


「ぜひ、お願いしたいです。ここは漁がさかんなのかしら。船で交易もしていたり?」

「ああ、知り合いの店の魚料理はなかなかイケるよ。交易は、ん~近くには行くこともあるだろうがね。ファル・ハルゼもエトラ・プラートも内陸だしなァ。あ、船は船でも、飛行船がある。たまに飛んでるのが見られるよ」

「飛行船?」


 話の流れから考えて、船が空を飛ぶということなのだろうか。ルックに詳しい説明を求めれば、彼が自慢げに話し始めた。さながら、空飛ぶ魚、なのだそうだ。


「ああ、宇宙船とはまた違う良さがあるんだよ! 大きくてよく肥えた魚がさ、ゆっくりと空を泳いでいくんだ。見られた日はいいこと起こりそうな気がするんだよなァ」


 脳裏にその飛行船が見えているかのように頬に喜色を浮かべ、ルックが語る。その様子はまるで夢見る少年のようで、思いがけず胸の奥がくすぐられた。

 ロクサーナも想像してみる。悠々と空を飛ぶ魚は、実にファンタスティックだ。

 

「乗ったことがあるんですか?」

「いや~、俺なんかじゃ乗れないよ。あれは太守のだからね。おっと、何で浮いてるかって聞くんだろ?」


 にやり、とルックは笑った。


「きっと先鋭技術ネオ・テクってやつだろうと思うぜ!」


 意気揚々と言い切ったルックに、ロクサーナは笑みを返した。

 おそらく、ルックも飛行船のことをよく知らないのだろう。分からない高度な技術を先鋭技術ネオ・テクノロジーという言葉で片付けてしまうことは、よくあることなのだ。ロクサーナとて、そういう時はある。C.L.A.U.-1クロウ・ワンがその最たる例だ。


『ミュウ~』

「ええ、あなたもね」


 肩口で主張するように鳴いたC.L.A.U.-1クロウ・ワンに、ロクサーナは頬を寄せて同意した。




 ほどなくして、再び視界が開けた。整備された広場に出たようだ。海が見えた場所から角度を変え、背を向ける形で進んできた先である。煉瓦が敷き詰められた広場中央には、四角柱が建っている。五メートルほどの高さがある時計台のようだ。その傍に、一際目を惹く一団があった。


 五人ほどが集まっている。その中心にいるのは、仕立ての良い衣服に身を包んだ若い男だ。その身なりから、周りの者との格差が感じられる。周りの多くは小さな車輪の付いた大きな箱の持ち手を掴んでおり、その内の一人は男に何事か説明をしているようだ。彼の片手が、柱へと上げられている。しかし説明を受けている男の表情は、実につまらなさそうだった。これほど新しいものに出合える都市であるのに。そう不思議に思ったロクサーナは、一つの可能性を見出みいだした。


「彼らは……、もしかして他惑星よそからの旅行者なのでしょうか?」

「うん、多分そうだろうね。内陣サンクチュアリ辺りの貴族の坊ちゃんなんかが、たま~に観光に来るんだよ。定期的にやってるM.O.V.ムーブ戦は人気でね。宇宙港から近いってのもあるかも」

「宇宙港……。ああ、そういえば」


 キンゴが、そのことを言っていた気がする。いつかこの惑星を出る際には、使わねばならない施設だ。聞いたところによると、カイレン、マウリ、ソタティの三氏族が共同出資して造った施設で、それぞれの氏族から派遣された者たちが協力して維持しているらしい。このストラングル・コーストの近くに造られたのは、この惑星テクトリウスの地形の関係なのだろう。宇宙港を使わなくとも場所さえあれば惑星への着陸はできるのだが、宇宙船の整備や補給、そして惑星を離れる際の発射台を備えた港は、惑星にとって極めて重要な施設なのである。


「ということは……、銀河GT銀行B支社も?」

「そ。詰所横にあるよ。GEMジェムのままじゃ、街で何も買えないからね」

「確かに」


 同意しながら、そうか、と思い至る。M.O.V.ムーブの大会は、勿論、市民へのアピール――様々な不満を解消させる――もあるだろうが、宇宙観光的な効果もあるのだ。であれば、希少な外貨GEM獲得手段でもある。銀河電子貨幣Galactic Electronic Moneyの価値は、発展途上の惑星ほど相対的に高くなるものだ。比較的少ないGEMを多くの現地貨幣に両替し、そこで王さま気分で豪遊できるのである。地球テラを含む内陣サンクチュアリM.O.V.ムーブ乗りたちにとっても、資産を実質大きく増やすことが出来、高給取りとして仕事もあるのだ。住む惑星にこだわりがなければ、良い転職先となりるのかもしれない。


銀河GT銀行Bにとっても大事な大会なのでしょうね」

「ま、そうだろうね。賞金はGEMでもらうこともできるらしいし。俺はそうしたことはないからよく分からないが」

「では、貴方あなたはここの生まれ?」

「ああ、生まれも育ちもね。もう少し若い頃は無鉄砲に旅もしたもんだが、今は腰を落ち着けてるのさ」


 ふと浮かべられた優しげな笑みは、ここには居ない誰かに向けられたものであるようだ。ロクサーナは「それも良いことですね」と笑みを返した。


 その時、ふいに高い笛の音が鳴り響いた。

 ロクサーナは驚き、隣にいるフェリオンの肩を引き寄せてしまう。それに対して驚いたのだろうフェリオンから、わ! という声が上がった。馬たちのいななきも小さく上がる。音は例の時計台からのようだ。見れば、柱の上部から白い煙が上がっている。


「あ、時報、でしょうか……!」


 慌ててしまったことが恥ずかしい。そんなロクサーナに、ルックの可笑おかしみをこらえたような笑みが返った。


「驚かせたかな? あれは蒸気時計でね。十五分ごとにああやって音が鳴るのさ」

「あれも蒸気で? 近くに寄ってみても?」

「ああ、勿論!」


 ルックの嬉しげな声に背を押され、ロクサーナは時計台に近付いた。


 素材は分からないが、黄色みがかった茶色の外観で、ふちには金が使われている。どの方向からでも見えるんだよ、というルックの説明の通り、四面それぞれに文字盤があった。白地に、黒のローマンインデックスがよく映えている。円を描くローマ数字の外側には明るい緑葉の装飾が見え、外観との色のバランスが美しい。


「へぇ……、綺麗なもんだな」

「ええ、そうね」


 傍で時計台を見上げているフェリオンも、気に入ったようだ。ロクサーナは、今日何度目かの感嘆の溜息を吐いていた。


「なかなかいいだろ?」

「ええ、とても素敵ですね」


 心から同意すれば、嬉しげに目を細めたルックの笑みが、得意そうに深まった。彼はこの町がとても好きなのだろう。彼を見ていると、そう思う。


「これは、一体どういう仕組みで動いているのですか? 差し支えなければ……」

「知りたくなると思ったよ、お嬢さん。なんでも、蒸気で駆動する重りを動力源にした振り子式、らしいね。っていうのはこれをいじってる友人に聞いただけだから、俺は全く詳しくはないんだ。先鋭技術ネオ・テクと言えるのかどうかもわからない。すまんね」


 ルックが眉尻を下げて笑いながら、右人差し指で時計台の向こうをし示した。見れば、三階建ての建物の前に、群青色の同じ衣服を着た二人が立っている。おそらくは警備隊の者たちなのだろう。


「ほら、あそこが詰所だ。大丈夫! 俺はそこそこ顔がくからね」


 ほら行こう、と陽気にうながされる。

 ロクサーナは期待を込めつつ、フェリオンと頷き合い、ルックの後を追った。





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