第13話
「兄さんおはよ〜」
「ん〜おはよ〜」
彩に起こされて目を覚ますと、いい匂いがする。起き上がり机の方を見てみると、味噌汁とご飯と魚と言うThe朝ごはんと言う朝食が並んでいた。
「え、これ作ったの!?」
「そう、早起きして作った。」
いつもは、朝ごはんをパンなどで過ごしていたが、朝ごはんがこんなにまともなのはいつぶりだろう....
朝ごはんを食べ終わり、少しした後に彩は帰ることになった。
「じゃあ、兄さん帰るね」
「分かった。じゃあ、送って行くよ」
彩が帰ると言うので、駅まで一緒について行くことにした。
「じゃあ、兄さんバイバイ〜」
「気おつけてな〜お母さんには元気で過ごしているって伝えておいてくれ〜」
「兄さんもたまには実家に帰ってきてよ」
「ああ、たまには帰るよ。」
大学生活が始まって、彩が来ることがあるが、2年くらい実家に帰っていない。久しぶりに、実家に帰ろうかな...と思いつつ、彩を見送った。
彩を駅で見送った後家に帰ろうと、歩いているとばったりと小倉と出会った。
「あ、先輩だ。」
「どうした小倉?」
「せ〜ん〜ぱ〜い」
小倉とばったり会い、スタスタと小走りでこちらに向かってくる。もし、犬を飼っていたらこんな感じなのかなって思う。
「先輩、彩ちゃんは居ないんですか?」
「今さっき実家に帰ったよ」
小倉は俺の方に近づいて、キョロキョロして彩が居ないかを確認した。
「あ、先輩あそこのアイスクリームを奢ってください」
「いきなりか!?」
俺と会ったことにより、小倉は抹茶アイスクリームを買わされてしまった。
「先輩、ありがとうございま〜す。ちょうど先輩を見かけて良かったです」
「まったく、俺のお財布が小倉に食い尽くされそうだ」
「はは〜先輩の財布は私の財布です!!」
「何を堂々と宣言してるんだよ。どっかのジャイアンかよ」
アイスクームを自分のも買い、食べ歩きながら家に帰ろうとした。
「あ、先輩の家に行ってゲームしに行ってもいいですか?」
「まあ、いいけど」
彩が帰ってすぐにだが、俺の家でゲームをする事になった。
「あ、先輩そこ右ですって」
「右?」
「ほら、そこにアイテムがあるじゃないですか!!」
「ホントだ。これでやっとボスを倒すアイテムが揃ったぞ。」
家に帰って、ゲームをし始めて昼頃になった。
「先輩?何か食べませんか?」
「うどんとか?」
「先輩の家にうどんとかってあるんですか?」
「確か、彩がお母さんに持たされてきた物の中に確か合ったと思う。」
「あ、台所の下にありました!!私がうどん作っている間にレベルあげよろしくおねしゃいす」
「仕方ないな〜!!」
レベル上げをして、次のボス戦に向けての攻撃力などをあげていると、画面に写るドロップアイテムのムチを見て昨日の事を思い出した。
「あ、小倉」
「どうしたんですか?漏らしましたか? それともレアアイテムドロップしましたか?」
何故レアドロップが出たと最初に思わなかったのだろうか?最初に思ったのが、俺が漏らしたとか、俺が毎日漏らしているみたいでは無いか?
「漏らすか!!そういえば、昨日彩が俺の事をMとか言っていたけど、あれってどういう事だ。」
「ギック」
彩の事を聞くと、ギックっと反応した。
「あれ?ギックって言ったよね?あれれ〜おかしいぞ〜」
「そ、そういえば、先輩は犬を飼いたいって言ってたじゃないですか」
「うん〜多分言ってたと思う」
「それを、彩ちゃんにも教えてあげようと思ってつい間違えてしまい、先輩はMなんだって言ってしまったんです〜あははは〜」
「あははは〜どんな間違え〜?」
犬と俺がMになる方程式が分からず、ついツッコんでしまった。
「犬になりたい人いるじゃないですか?」
「多少なりともいるだろうな」
「それで、犬=リード=先輩=Mって感じなんです。」
もしかして、俺が犬プレイをしたいと小倉は勘違いをしたのだろうか?
俺はそんなMを極めし者みたいなこちはしたいとは思わんぞ?
むしろ、おっぱいを揉みたいとか思う健全な男子大学生だけど?
「俺はそんな犬プレイをしたいと思ったことないぞ!?」
「はい、先輩できたので食べましょ。えい!!」
犬プレイについて話している最中にうどんが出来てしまい、犬プレイについて小倉に話しが出来なかった。
小倉が机にうどんを置くと、せっかくレベル78から83まであげたのに、元の電源を切られてしまい、セーブをしていないので、またレベル78からやり直しだ。
「おいいいい!!」
「さ、さあ食べましょ〜冷めますよ〜」
むしろ俺はこいつは、俺が絶望している顔を見て興奮するドSなのでは無いか?それとも無自覚のSなのでは無いか?
そんな感じで、ご飯を食べたあと再びゲームをした後、祝日も大学の講義があるのは、めんどくさいとは思うが、単位を落とす訳にはいけないので、大学に向かった。
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