第5話

「せ、先輩!!その人誰ですか!?女性にモテないから男性に手を出したんですか!?」


とある休日に、顔が整ってイケメンで鼻につくが中学の頃からの友達と長友と遊ぶことになったので、駅に向かう途中で大学付近を歩いていると、小倉とバッタリあった。


「違うわ!!こいつは中学の友達の長友だよ」


「先輩に友達居たんですか!?」


小倉は俺に友達がいた事に驚いている。


「何驚いているんだよ」


「す、すいません。大学でボッチの先輩がまさか居るとは思わなかったですから友達...」


本当に居るとは思ってなかったのだろう。



「この子が昴の後輩か〜なかなか可愛いじゃん」


「貴方が、先輩の友達ですか?」


「そうだけど?」


「先輩は色々と迷惑かけるかも知れませんが、友達が少ない先輩と末永く友達として居てあげてください。」


小倉が俺の友達の長友に母親か何かなのかと言うぐらいの対応をしてくるのだが、小倉は俺の母親だったのだろうか?


「おい、友達が少ないは余計だ。というより、お前は俺の母親か」


「いえ、先輩がこれ以上ボッチにならないようにと思いまして、母性が出ました。」


「母性が出たのか...」


っと、言う感じで喋っていると小倉も着いてくることになった。どうやら、暇なようで俺の家に遊びに行く途中だったらしい。しかし、こう休みの日に俺の家に来るのだから、むしろ小倉の方がボッチなのでは無いかなんて思うだろうが、大学でよく女友達と話している。むしろ、小倉の方が大学生活を謳歌していると言ってもいいだろう。


「先輩これからどこに向かうんですか?」


「ああ、これからスーパー銭湯に行くんだよ。」


「またですか!?銭湯大好きっ子ですか?」


また銭湯に入りに行くという事で、また入るのかっと呆れているような、怒ているような感じで


「昴は、昔高校の時に俺が温泉に誘ってからハマってしまったんだよ。」


「先輩をたぶらかしているのは、長友さんですか!!」


「た、たぶらかすって...」


小倉は初対面なのにも関わらず長友を指を指した。

長友は困惑してた顔でこっちを見てくるが、いつもはイケメンでクールに決めているイメージがあるので、こんな困惑した顔は初めて見るので、面白いので少し放置して置いた。


「それで、先輩はどんな銭湯に行くんですか?」


「今日は露天風呂が広く、炭酸風呂があるところだよ」


「へえ〜」


小倉はどんな銭湯か聞いたにも関わらず、あまり興味が無さそうに相槌を打っている。


小倉が興味無さそうな様子を見た長友が小倉に気を利かせた。


「まあ、その前に昼ごはんだけど、千紗ちゃんはあんまり面白くないと思うし着いて来ない方がいいんじゃないの?」


「そうだよな、小倉は俺の家のゲームが目当てだろ〜鍵貸してあげるから家に入って遊んで居てもいいぞ」


銭湯でのこともあるので、俺も小倉に気を使ったもりで俺も言ったはずなのだが....


「むううう!!」


「何か不満な事でもあるのか?」


「なんでも無いです」


頬を膨らませ、言葉ではそんな事は無いと言っているが、何か不満げな顔をしている。

小倉も銭湯ではないスーパー銭湯なのでに一緒に行きたいのだろうかと思い、もう一度誘おうとしたがどうやらその必要はなかった。


「じゃあ、先輩の家の鍵ください」


「ほら」


リュックから無くさないようにアニメキャラクターのホルダーをつけた鍵を渡すと、小倉は奪い取るように俺の家の方に向かって行った。


「じゃあ、先輩この鍵貰いますね」


「だけど、俺の部屋を荒らすなよ」


「....じゃあ、先輩の部屋でゲームしてきますね〜」


「な、なんだ今の間は!!」



小倉は何故か、間を開けて答えた。

家に帰ると、家が小倉好みの家にされたりされてはいないだろうか....


っと、不安になりながらも長友と一緒に温泉に向かった。


昼ごはんの豚骨ラーメンを食べた後、銭湯とは違う大きなお風呂に入った。しかし、銭湯よりも入場料が2倍ほど高いので、こうした友達と入りに行かない限りスーパー銭湯には行こうとは思わない。


「いや〜長友あのスーパー銭湯は良かったは〜」


「だろ」


っと話ながら、長友と別れた。

しかし、お風呂に入り忘れていたが小倉が俺の家で何をしているのか少し怖くなり、早足になりながら家に帰った。

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